Change

1996
地域 / シーン:Brooklyn / Pandemonium Wrekordz
大学論文に収められた本人のメール取材が、「Change」へつながる。
Mr. Waltが挙げた、Ahmad Jamalとの接点。
2015年のMarta Chludilováの卒業論文には、Mr. Waltへのメール取材が収録されている。Ahmad Jamalがヒップホップへ与えた影響を尋ねられ、彼は具体例にShadez Of Brooklynの「Change」を挙げた。ここで確認できるのは制作者自身が示したつながりであり、この回答だけから使用曲や切り取った箇所までは決められない。
1996年の「Change」は、Shadez Of BrooklynがPandemonium Wrekordzから出したシングル。『When It Rains It Pours (Survival Warz)』と組み合わされ、街の名前を掲げた声が一枚の12インチになった。
制作はMr. Walt、キーボードはTone The Backbone。D&D Studiosという録音場所までラベルに残っている。目立つ名前だけでなく、こうした小さな記載から曲へ入る方法もある。
当時のGavin Reportが拾ったのは、物憂いピアノ、強いドラム、淡々とした語りの取り合わせだった。その見取り図を借りて、伴奏の余韻と声の距離を追ってみたい。
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レーベル面に残された、三つの役割
「Change」のSOB 001 A面ラベルには、制作がMr. Walt、キーボードがTone The Backbone、録音場所がニューヨークのD&D Studiosと記されている。Da Beatminerzという制作集団の名の中にも、曲ごとの担当と演奏者がいる。 ラベルはStreet、Radio、Instrumentalを同じ面に並べる。歌の有無や放送向けの編集を選べる構成は、この曲がDJやラジオへ届くための道具でもあったことを物語る。ジャケットを眺めるだけでなく、小さなクレジットを読むことで、音の作られ方と使われ方が同時に見えてくる。
参考資料:SOB 001原盤A面ラベル画像
発売当時の耳は、何を拾ったか
1996年7月26日号のGavin Reportは「Change」をRap Picksで取り上げた。評の焦点は、物憂いピアノと力強いドラムが、淡々とした証言のようなラップを枠づけるという組み合わせにある。これは後年の再評価ではなく、新譜として受け取られた時点の記録だ。 この短い同時代評を手がかりに、ピアノの余韻、ドラムの押し出し、声の平静さを別々に追ってみたい。「哀愁」という一語にまとめるより、違う性格の要素が同じ場所に置かれていることを意識すると、曲を聴く焦点が具体的になる。
制作背景
収録盤と掲載音源
1996年にPandemoniumから発表されたShadez Of Brooklynのシングル。発売当時のGavin Reportは、物憂いピアノと力強いドラムが淡々とした証言を支える曲として紹介している。『When It Rains It Pours』とのカップリングで、Street、Radio、Instrumentalの各版が用意された。
現物ラベルのクレジット
SOB 001 A面の原盤ラベルには、Produced by Mr. Walt 4 Da Beatminerz、Keyboards By Tone The Backbone、Recorded At D&D Studios, NYCと記載。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元を裏付ける資料がないため、個別名は掲載していない。
出典
Marta Chludilová — Ahmad Jamal論文、付録2:Mr. Waltメール取材(2015、印刷55頁)