Fight the Power

1989
地域 / シーン:New York
映画のためのアンセムを、演奏の重ね方からたどる。Branford Marsalisの回想には、サンプルだけではない制作の現場が残る。
映画用の録音では、サックスのソロを三つ重ねた
「Fight the Power」は、Spike Leeの映画『Do the Right Thing』(1989年)のために作られた。映画用の版と、1990年の『Fear of a Black Planet』収録版は区別しておきたい。
Branford Marsalisは2014年の取材で、Hank Shockleeの指示により異なるスタイルのソロを三つ録り、それらを重ねたと回想している。掲載MVにも同じ処理があるかは未確認だ。
サンプルを探すだけでなく、吹いて録った音をどう扱ったかも、この曲を知る入口になる。まず映画用の版とアルバム版を分けて聴き、声の周りに何が置かれているかを比べてみたい。掲載MVがどのミックスに当たるかは、引き続き未確認だ。
リスニングノート · サンプル資料 3 件 · 確認中 レーベル / 初出年・版
制作背景
掲載音源と版について
掲載動画はPublicEnemyVEVOの公式ミュージックビデオ。1989年の映画『Do the Right Thing』で使われた版と、1990年の『Fear of a Black Planet』収録版には違いがある。掲載MVがどのミックスに当たるかは未確認。
サンプル元
James Brown — Funky Drummer
ドラム・ブレイクの断片。Katzによる1990年のアルバム版分析では、他の素材に重なるキックとスネアが指摘されている。
Sly and the Family Stone — Sing a Simple Song
声の断片。EURwebの解説では、掛け声とそれに続く声が挙げられている。
Bob Marley and the Wailers — I Shot the Sheriff
短く切り出された『I』の声。David YaffeはTIDALの寄稿で、1989年の映画で聴いたヴォーカル断片として挙げている。
サンプル元3曲を資料に基づいて紹介。映画版とアルバム版には違いがあり、掲載MVとの細部の一致は未確認。
資料で確認できるサンプル元3曲を掲載。全サンプルの一覧ではなく、掲載MVでの各断片の使用は未照合。
出典
YouTube — Public Enemy / Fight The Power (Official Music Video)
The Guardian — Hank Shocklee・Chuck D インタビュー(2016)
Mark Katz — Capturing Sound 改訂版(2010), pp.160–161, 261
TIDAL Magazine — Fighting Words(David Yaffe)
EURweb — The Influences and Samples of Public Enemy’s Fight the Power(2020)
Rolling Stone — Chuck D・Hank Shocklee・Branford Marsalisらへのインタビュー(2014)