Even Though

2005
地域 / シーン:West Coast Underground
Luckyiam、Sunspot Jonz、Mursが、愛情と関係の破綻を別々の角度から語る。
好きであることと、続けられること
「Even Though」は『Classic』の十一曲目、Bean One制作。掲載歌詞ではLucky.PSC、Sunspot Jonz、Mursの順に語り手が移る。大人数のクルー名義でも、ここで前面にあるのは全員参加の自己紹介ではなく、少数の声で一つの関係の問題を掘り下げる構成だ。
歌詞の中心には、愛情が残っていても衝突が止まらないという矛盾がある。相手への思いだけを美化せず、嫉妬や不信、自分の振る舞いも視野に入れる。恋愛がうまくいかない理由を一方の悪者に回収しないところに、複数の語り手を置く意味がある。
Mursのパートでは、若さと将来への期待に対して、関係を支える条件の不足が浮かび上がる。謝罪ややり直しだけで不安が消えるわけでもない。曲名の譲歩を、問題が解決した結論ではなく、気持ちと現実のずれを抱えたまま話す言葉として読むと、この曲の苦さが見えてくる。
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家族の外側から入ってくる壁
Sunspot Jonzの語りでは、二人の感情だけでなく、相手の家族に受け入れられない人種的な壁も現れる。関係を個人の相性だけで説明しない場面だ。歌の語りを、そのまま演者の実生活の事実と扱わないことも大切にしたい。
一枚の中の異なるモード
Cowieの当時評は、特にGrouchとMursが内省とパーティーの両方へ振れる点を評価していた。『Classic』を勢いのあるマイクリレーだけで捉えると、本曲のように弱さや未整理の感情を置く余地を見落としてしまう。
制作背景
サンプル元
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出典
Living Legends — Classic 公式盤・ジャケット