Uh Oh

1993
地域 / シーン:Bronx / Boogie Down Productions
Steve Juonが「Uh Oh」の自作ビートに見いだした、最小限の強さ。
音を足すより、ビートボックスへ絞る。
Steve “Flash” Juonは2002年のRapReviews評で、KRS-One自身の制作曲を評価するなか、「Uh Oh」の特徴として最小限のビートボックスを挙げている。豪華な制作陣の名前からだけではなく、MC本人が音を絞る方法から入る。この批評を手がかりに、声が言葉とリズムの両方を担う曲として聴いてみたい。
1993年『Return of the Boom Bap』収録。DJ Premierの参加でも知られるアルバムだが、全曲を同じプロデューサーの仕事として括るべきではない。「Uh Oh」の配信クレジットにはKRS-One自身が制作とミックスの担当として記されている。
詞曲はL. Parker名義。ラップの実演だけでなく、その声を乗せる録音の構成にも本人が関わる。MCとプロデューサーという役割の重なりを手がかりにすると、この曲はアルバムの中でも別の入口を開いてくれる。
Jive提供のアルバム音源には、1993年のZombaの権利表記がある。再発盤でも『Return of the Boom Bap』の一曲として受け継がれ、MC自身の制作を聴く入口になっている。
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ビートボックスという、声のもう一つの仕事
RapReviewsのSteve Juonは2002年の回顧で、「Uh Oh」の特徴を最小限のビートボックスに見いだし、KRS-One自身が制作した曲の一つとして評価した。声は言葉を運ぶだけでなく、拍を刻む側にも回る。ここでの音の記述は同誌の批評に基づくもので、単に分厚いサンプルの数を増やすことだけがブーンバップではない、と考える入口になる。
ジャンル名より、文化の中の役割
KRS-Oneは2016年のインタビューで、MC、DJ、ブレイキン、グラフィティ、ビートボックスを同じ文化の諸要素として説明した。また『Return of the Boom Bap』を、自身が1980年代から取り組んだ制作スタイルを更新した作品と振り返っている。これは後年の本人の文化観であり、「Uh Oh」一曲の制作意図を直接述べた発言ではない。それでも、ラップと打楽器的な声を切り離さず聴くための背景にはなる。
制作背景
自ら制作・ミックス
Qobuzの曲別クレジットはKRS-OneをProducer、Mixing Engineer、Performerと記載。
原曲は1993年
Jive提供音源はReturn of the Boom Bap収録、℗1993 Zombaと明記。
2017年の再発盤
Music On Vinylの正規再発ではC面2曲目。原発売年1993と再発年2017が別々に明記される。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
個別確認中。未掲載はサンプル不使用を意味しない。