If It Wasn't for You (feat. De La Soul & Starchild Excalibur)

2004
地域 / シーン:Prince Paul × Dan the Automator
De La Soulの隣にある名義を、Mike Van Olden本人の話からたどる。
Starchild Excaliburは、誰なのか。
この曲に客演したStarchild Excaliburは、Drum Crazyシリーズでも知られるMike Van Oldenの別名義。2008年のDirty Waters取材では本人が本曲への参加を挙げ、仕事ごとに名前を変えたのは、過去の活動から生まれる期待に縛られたくなかったからだと説明している。架空の学校だけでなく、参加者にも名義を使い分ける理由があった。
Handsome Boy Modeling Schoolの名前には、最初から少し芝居がかった可笑しさがある。Prince PaulとDan the Automatorが組み、架空のモデル学校という設定をまとって音楽をつくる。その二人の2004年作『White People』で、「If It Wasn’t for You」はDe La SoulとStarchild Excaliburを迎えた曲として置かれている。
ここで大切なのは、客演の名前を飾りとして並べるだけで終わらないことだ。制作側にPrince Paul、ラップ側にDe La Soulという組み合わせを意識すると、グループの作品から共同プロジェクトへ視線が移る。別名義のアルバムは、誰かの脇道ではなく、音楽家同士のつながりが見える交差点でもある。
Warnerの公式紹介では、二人はナサニエル・メリーウェザーとチェスト・ロックウェルというモデルの人格まで用意している。1999年の前作から5年を経たセカンド作でも、その大掛かりな遊びは続く。顔ぶれの豪華さだけでなく、架空の学校という舞台が参加者たちをどう迎えるかにも、このプロジェクトの可笑しさがある。
ジャケットでは、着飾った二人が白いマネキンに囲まれて杯を持っている。見た目までひとつの冗談に仕立てながら、De La Soulを迎える一曲にはPrince Paulとのつながりがある。架空の学校の看板をくぐった先で、実在の音楽家たちの関係を辿っていく。
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序盤に置かれたDe La Soul
Warnerの日本盤曲目では、この曲はFather Guido Sarducciを迎えた「Intro」の直後、2曲目に置かれる。次にはMike Patton参加の「Are You Down with It」が続く。客演を同じ種類の声で固めず、序盤から違う入口を並べる構成だ。 「If It Wasn’t for You」をDe La Soulの客演曲として単独で楽しんだ後は、この三曲の流れへ戻ってみたい。架空の学校を紹介する場面からラップへ、その先の別の声へ。アルバムの設定が、曲順によってどのように聴き手を案内するかが見えてくる。
架空の学校を支える、二人の制作名義
Warnerは『White People』を、前作から5年を経てElektraへ移ったセカンド作として紹介している。一度限りに見えたモデル学校の物語が、別のレーベルと新たな参加者を迎えて続いた。 顔ぶれの多さだけでこの作品をコンピレーションのように眺めると、Prince PaulとDan the Automatorの存在が後ろへ下がってしまう。客演者ごとに声が変わっても、架空の舞台は続く。この曲からアルバムへ視野を広げると、二人が参加者を迎える側であることにも気づく。
制作背景
正式な曲名と客演
『White People』の曲目では、De La SoulとStarchild Excaliburがこの曲の客演として並ぶ。
2004年のセカンド作
日本盤『White People』は2004年12月8日にElektraから発売。1999年のデビュー作から5年後のセカンド・アルバム。
ふたりのモデル名義
Prince Paulはチェスト・ロックウェル、Dan the Automatorはナサニエル・メリーウェザー。架空の人格まで含めて、モデル学校の世界が作られている。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
個別確認中。未掲載はサンプル不使用を意味しない。