Vocab

1994
地域 / シーン:Fugees
1994年の放送局取材でLauryn Hillが語った、楽器とラップを分けない姿勢。
ラップをするからといって、ギターは置かない。
1994年『Blunted on Reality』収録。Ruffhouse/Columbia提供のアルバム版は、後に広まったリミックスとは異なる録音だ。同じ曲名の下に複数の姿があることも、初期Fugeesを辿る面白さのひとつである。
公式配信のクレジットではWyclef JeanとPras Michel(Prakazrel)がプロデューサー。Wyclefは声に加えギター、ベース、アレンジにも名前を連ねる。Laurynの声、Khalis Bayyanの鍵盤とサックス、DJ Boy Wonderのスクラッチという参加者も確認できる。
ラップと楽器の役割を分けて追うと、初期Fugeesの構成が具体的に見えてくる。声だけでなく、ギターやベース、鍵盤を担う人々の名前からも、この録音へ近づくことができる。
KEXPが再公開した1994年のREV105取材では、Lauryn Hillが、ラップをするためにギターを手放す必要はないと語っている。楽器を演奏することと、ハードコアなHip Hopであることは両立するという考えだ。これは放送局での出演時の発言であり、アルバム録音そのものの実況ではない。それでも、Wyclefのギターやベースが記されたこの曲を、ラップの外側に楽器が添えられただけのものとして扱わないための手がかりになる。
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1994年、ラジオ局で語られた「言葉」
KEXPが公開した1994年のREV105取材記録では、Wyclefは「Vocab」を、言葉をどう表し、その時の気分をどうラップにするかという発想で説明している。Kevin Coleの回想によれば、グループは当夜のBen Harperの前座公演を前に局を訪れていた。後年の大成功より前、曲が放送局で紹介され、目の前の演奏として伝わっていた時点の証言だ。
ラップをするなら、ギターを置くべきか
同じ1994年の取材でLauryn Hillは、楽器を演奏するからといってハードコアなHip Hopのグループでなくなるわけではない、と語った。ラップとギターを二者択一にしない姿勢が、当時すでに本人の言葉で示されている。資料に収められた放送局での演奏はアルバム音源とは別の実演だが、声と楽器が同居する初期Fugeesの考え方を伝えてくれる。
制作背景
アルバム版の収録情報
Ruffhouse/Columbia提供のアルバム音源には『Blunted On Reality』と1994年の権利表記がある。
演奏者の配置
Khalis Bayyanは鍵盤・サックス、DJ Boy Wonderはスクラッチ。アルバム音源の公式クレジットに基づく。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
個別確認中。未掲載はサンプル不使用を意味しない。