Shame (feat. BJ the Chicago Kid)

2012
地域 / シーン:Los Angeles / Gary, Indiana
BJ the Chicago Kidを迎えた一曲を、2012年のEPと2014年の『Piñata』、二つの曲順から聴き直す。
歌入りの隣に、インストとアカペラも置くEP
「Shame」は、最初から『Piñata』の終盤にいたわけではない。2012年の『Shame EP』では、BJ the Chicago Kidを迎えたこの曲が先頭を飾る。ところが2014年のアルバムでは15曲目。「Knicks」と「Watts」の間へ席を移す。入口だった一曲を、今度は長い作品の出口に近い場所で迎える。その配置の変化から聴き直してみたい。
EPの曲目を眺めると、もうひとつ面白い仕掛けがある。歌入りの「Shame」に続いてインストゥルメンタルが置かれ、ボーナス・ビートを挟んでアカペラも入る。ラップと歌、ビートが一緒にある姿だけでなく、それぞれを分けて確かめられる構成だ。完成した料理の隣に材料が並んでいる、と考えると少し楽しい。
この組み合わせを考える手がかりは、Madlib自身の説明にもある。『Piñata』の公式紹介で彼は、自分の音楽を完全にはクオンタイズしていないため、速さが揺れることがあると話し、その動きをつかめるラッパーとしてDOOMとFreddieの名を挙げた。これはアルバム全体についての発言で、「Shame」だけの制作手順ではない。それでも、MCとビートの関係へ耳を向ける入口にはなる。
まずBJを迎えた歌入りの曲を聴き、次にEPのインストへ戻り、もう一度歌入りへ。最後に「Knicks」から「Shame」、「Watts」へとアルバムの順番でたどる。同じ曲を別の棚へ移すだけでなく、周囲の曲ごと聴いてみる。EPとアルバムの両方が残っているからこそできる、小さな寄り道だ。
リスニングノート · サンプル資料 0 件
制作背景
歌入り・インスト・アカペラを分ける
『Shame EP』の1曲目はBJ the Chicago Kidを迎えた歌入り版。2曲目にInstrumental、4曲目にAcapellaを収録。MCはFreddie Gibbs、ビートはMadlibと公式に記載される。
初出年とアルバム収録年
2012年のEPから、2014年発売『Piñata』の15曲目へ。初出年は2012年として扱う。
サンプル元
一次資料を用いた曲順・制作背景の解説。音源の実再生は未確認。
サンプルの一次資料クレジットは未確認。
出典
Freddie Gibbs & Madlib — Shame EP / 公式Bandcamp
Freddie Gibbs & Madlib — Piñata / 公式Bandcamp
Rappcats — Freddie Gibbs & Madlib - Piñata (2014-03-18)