The Number Song

1996
地域 / シーン:San Francisco Bay Area
カリフォルニアへ渡ったレコードが、一曲の終盤につながる。
終わりのブレイクは、韓国の盤から。
DJ Shadowは2005年、Bill Brewsterの取材で「The Number Song」の終わりのブレイクビートについて話している。素材は、何らかの経路でカリフォルニアへ渡った韓国のレコードだったという。取材は後にRed Bull Music Academyが再掲載した。
この証言で分かるのは、終盤の素材にまつわる盤の移動だ。演奏者や曲名、どの店で手に入れたかまでは語られていない。曲全体の素材を一枚にまとめて説明する話でもない。
サンプル名を探す聴き方に加えて、その盤がどう手元へ届いたのかという問いが生まれる。既知の素材をたどりながら、終わりのブレイクにも耳を向けたい。
深掘り記事あり · サンプル資料 2 件
制作の背景:サンプラーの制約が音楽になった
1996年のアルバム『Endtroducing.....』を生んだ制作環境は、現在のDAWとは大きく異なる。DJ Shadowは当時、短いサンプルを切り出して重ね、限られた機材の中で音楽の構成を組み上げた。数を数える声も意味を伝える台詞ではなく、リズムを作る素材として機能している。
聴き比べ:ドラムの質感を探す
サンプリングの参照先として、Tony Alvon & the Belairs「Sexy Coffee Pot」(1969年)のドラムが記録されている。原曲と聴き比べる際は、メロディーではなくスネアの響きとリズムの切り取り方に注目したい。サンプルの同定は公開データベースによるもので、制作当事者による一次証言とは区別して扱う。
MPCで組み、ADATへスクラッチを重ねる
Shadowは、MPCで組んだ「The Number Song」のミックスをADATへ録り、残りのトラックに複数のスクラッチ・テイクを重ねたと回想する。ビート制作とターンテーブルの演奏は、一度に完結した作業ではなかった。
Tony Alvonのドラムを探す
WhoSampledはTony Alvon & the Belairs『Sexy Coffee Pot』のドラムがShadow版約2分20秒に現れると記録する。カウントの声とドラムを分けて聴くと編集の層が見える。
制作背景
収録作品
DJ Shadowのアルバム『Endtroducing.....』(1996年)収録曲。12インチ盤の品番とバージョンは継続照合中。
サンプル元
Tony Alvon & the Belairs — Sexy Coffee Pot
ドラム・ブレイク。WhoSampledはShadow版2分20秒付近を示す。
Metallica — Orion
ベース素材。アルバムのサンプル・クレジットにも挙げられる。
12インチ盤面とサンプルの詳細には、未確認の項目があります。
使用サンプルの個別照合は未完了。
出典
DJ Shadow - Topic / The Number Song
Tony Alvon & the Belairs / Sexy Coffee Pot — サンプル関係の資料
Sound On Sound:DJ Shadow本人の制作解説(2017)
Bill Brewster — The Vinyl-Hunting Exploits of DJ Shadow / DJ History・RBMA