The Corner

2005
地域 / シーン:Chicago
CommonとThe Last Poetsが交わる『Be』の一曲。街角を、世代をつなぐ場所として読む。
詩を読む催しでの再会が、The Last Poetsとの共演へ
「The Corner」は2005年の『Be』に収録され、公式音源にもThe Last Poetsの名が並ぶ。Commonの曲に先行世代の表現者が参加することで、街角という日常的な場所が、異なる時代の言葉が集まる場にもなる。ゲストの名を単なる権威の印として見るより、それぞれの声が同じ作品にいる理由を考えたい。
Commonは2005年の取材で、以前からつながりがあったThe Last Poetsと、Alicia Keysの本の催しで再会したと説明した。その後、「The Corner」に彼らを迎えたいとKanyeと考えたという。世代間の共演は、抽象的な歴史の整理だけで生まれたわけではない。詩を介した実際の出会いが、録音へ続いていた。
同時期のJim DeRogatisの取材では、Commonは人々を一面的に描かず、暮らしの全体を表したいという立場を示している。この姿勢を本曲の入口にすると、街角を危険や貧困だけの記号へ縮めずに済む。そこで話し、過ごし、他人と関わる人々の場所として読むこと。先行世代の声も、その複雑さを受け止めるために聞こえてくる。
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共同体は、抽象的な合言葉ではない
2018年のThe Last Poetsの対談では、家族を大切にする感覚を隣人や地域へ広げることが語られる。祖父母の支えや仲間が住まいを助けた話が並び、共同体は理念だけでなく具体的な関係として説明されている。 これは本曲の録音を解説した発言ではない。それでも参加者の言葉から街角を考え直す入口にはなる。人の集まる場所を背景美術として消費するのではなく、互いに支える生活が続く場所として捉える視点である。
短いアルバムを選ぶという判断
URBの取材でCommonは、『Be』を最良の曲に絞り、長すぎない作品にしたかったと語った。一方、前作『Electric Circus』を謝るつもりも、過去の自分に戻るつもりもないという。 「The Corner」が入るアルバムのまとまりは、探求をなかったことにするための整理ではない。新しい章を限られた曲数で伝える選択だった。この曲を単独の世代共演としてだけでなく、短い作品の中で何を担う一曲なのかと考えると、聴き方の尺度が変わる。
制作背景
演者の表示
公式配信ではCommonに加えてThe Last Poetsを明記している。
作品の所在
『Be』のアルバム音源を掲載。後発の再編集版や別曲への置き換えではない。
サンプル元
配信元の公開情報では日本を配信対象に含む公式音源です。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元は未確認。未掲載はサンプル不使用を意味しない。
出典
MVRemix — The Last Poetsとの再会と共演
Jim DeRogatis — Commonが語る生活を描く姿勢