Like They Used to Say

1999
地域 / シーン:Chicago
Dug Infiniteの回想から、Commonと出会ったスタジオへ戻る。
二台のSP-1200がつないだ仲間。
Dug Infiniteは2016年のFake Shore Drive取材で、No I.D.と二台のSP-1200をミキサーにつなぎ、Commonらがそのビートで一晩中フリースタイルしていたと振り返る。これは「Like They Used to Say」の機材を特定する証言ではなく、二人が出会った制作環境の話だ。Dugの名が載るシングルの片面から、録音以前に積み重なった交流をたどれる。
Commonの「Like They Used to Say」は、1999年の「One-Nine-Nine-Nine」と対になったシングル曲。大きく刷られたCommonの名前の下に、片面ごとに違う制作者の仕事がある。
こちらを手掛けるのはDug Infinite。「One-Nine-Nine-Nine」のHi-Tekとは別の接点から、Commonの声を囲む。歌い手を軸にレコードを集めていても、制作名義へ目を移すだけで別の地図が開く。
DugとCommonをつないだのはNo I.D.だった。シカゴでビートを流し、フリースタイルを交わし、集まる場所を維持した仲間たち。この一曲から、その日常へ少し戻ってみたい。
深掘り記事あり · サンプル資料 0 件
二台のSP-1200からつながった人々
Dug Infiniteは、Fearless Frankを通じてNo I.D.と知り合い、そこへCommonが連れて来られたと語る。DugとNo I.D.は二台のSP-1200をミキサーへつなぎ、次々とビートを流し、その上でCommonらが一晩中フリースタイルしていた。 この証言はCommonとの関係の始まりについてのもの。「Like They Used to Say」をその夜に録音したという話ではない。それでも、盤に記されたDug Infiniteの名を、孤立した提供者ではなく、顔を合わせて音を交換する輪の一人として捉え直せる。
スタジオが、街の居場所になる
Dugが仲間と運営したJay-Chill Recordsのスタジオには、若者が安全に集まり、何かを作れる場所を設ける意図があった。人が集まりすぎるほどのセッションで、経費を補うため飲み物や菓子も売っていたという。 本人が語るこの背景からは、Commonの作品を支えたシカゴの環境が見えてくる。採用されるビートの競争だけでなく、集まる場所を維持する仕事があった。シングルのもう一面へ耳を向けることは、そうした日常の制作基盤にも目を向けることになる。
制作背景
シングルのもう一面
1999年の「One-Nine-Nine-Nine」と対になった、Dug Infinite制作のCommonの曲。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元を裏付ける資料がないため、個別名は掲載していない。