Celebrate

2011
地域 / シーン:Chicago
No I.D.と再び築いたソウルフルなヒップホップ。仲間の結婚式を記念して選んだ一曲。
毎日のスタジオ通いが、No I.D.との全曲制作になった
「Celebrate」はCommonの2011年作『The Dreamer/The Believer』の九曲目。No I.D.がこの曲を含む全曲のプロデュースを手がけた。祝福を掲げる一曲も、二人で築いたアルバムの流れの中に置かれている。
当時のAllHipHopの取材でCommonは、No I.D.との再結集を、ヒップホップという文化と表現への愛から語っている。初めから全曲を任せる計画だったのではなく、毎日スタジオで作業するうちにそうなったという。完成した制作名義だけでなく、同じ場所に通い続ける二人の関係から、このアルバムのまとまりを捉えたい。
DJBoothのインタビューでは、一人のMCと少数のプロデューサーが作る統一感によって、聴き手をアーティストの世界へ迎え入れられるとCommonは説明する。本人が目指したのは、ソウルフルなヒップホップの世界だった。「Celebrate」の祝祭性を、その世界から離れた余興ではなく、人と喜びを分かち合うための入口として読むことができる。
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夢を、日々の接し方に戻す
DJBoothで未来への夢を聞かれたCommonは、人々がもっと愛情から行動することを願っていると答えた。見知らぬ人との出会い、身近な人への接し方、仕事への取り組み方まで、その話は日常の具体的な場面へ広がっている。 これは「Celebrate」だけの制作意図を説明した発言ではなく、同時期の本人の価値観を示すものだ。その文脈から曲へ戻ると、祝うという行為を、特別な日の高揚だけでなく他者への向き合い方として考えられる。
ビートを集めることと、アルバムを作ること
DJBoothでCommonは、良いビートを作る能力と、一枚を通してまとまりのある作品をプロデュースする能力を区別している。No I.D.には後者の力があったという。 この言葉を踏まえると、「Celebrate」を聴いたあとで前の「Cloth」、次の「Windows」へ進むことにも意味がある。単曲の明るさだけでなく、同じ制作者のもとで異なる曲がどう並ぶかを辿る、アルバムへの戻り道になる。
参考資料:DJBooth — Common本人が語る一人のプロデューサーと作品世界(2011年) / Warner Music Japan — 公式曲目・No I.D.全曲制作
制作背景
日本盤との年の違い
日本盤CDの発売は2012年1月18日。オリジナル・アルバムは2011年。
アルバムの九曲目
Warner Music JapanとAmazon Musicの曲順で「Celebrate」は9曲目。Amazon Musicでの表示は4分03秒。
サンプル元
配信元の公開情報では日本を配信対象に含む公式音源です。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元は未確認。未掲載はサンプル不使用を意味しない。
出典
Warner Music Japan — 公式曲目・No I.D.全曲制作
Apple Music — オリジナル・アルバムの発表年とジャンル
AllHipHop — Common本人が語るNo I.D.との再結集(2011年)
DJBooth — Common本人が語る一人のプロデューサーと作品世界(2011年)