Bring Hip Hop Back

1998
地域 / シーン:New Jersey / Rawkus
Flashへの取材が残す、Cipher Completeに届いた次の機会。
Rawkusの一曲から、Unsigned Hypeへ。
Julz ManciniによるFlashの取材記事は、「Bring Hip Hop Back」の収録後、Cipher CompleteがThe Sourceの「Unsigned Hype」で紹介され、Elektraから契約を提示されたと伝える。有名な顔ぶれの中に入った一曲は、無名のデュオが次の機会へ進む接点でもあった。記事が述べるのは契約の提示であり、Elektraからアルバムが発売されたという話ではない。
1998年の『Lyricist Lounge, Vol. 1』は、すでに知られた名前と、これから覚えられる名前が並ぶ場所だった。Cipher Completeの「Bring Hip Hop Back」は、その後者から聴いてみたい一曲だ。
Dorsey Wesleyが制作・録音・ミックスを担う。表に立つデュオの名前と、その声をレコードへまとめる人の名前。クレジットは、短い曲の背後にある作業の輪を見せてくれる。
メンバーのFlashにとって、この収録は業界への入口になった。Rawkusという大きな看板を先に見るだけでなく、ここから何かが始まった一人の側へ立ってみる。コンピレーションの聴き方が、少し変わる。
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一曲が開いた、レコード業界への入口
Flashへの取材記事は、「Bring Hip Hop Back」の『Lyricist Lounge, Vol. 1』収録を、彼が業界へ踏み出す最初の機会として紹介している。当時の名義はデュオのCipher Complete。収録後にはThe Source誌の新人紹介欄「Unsigned Hype」に取り上げられ、Elektraから契約の話も届いたという。 有名な参加者の多いコンピレーションだが、この曲を新人側から見ると景色が変わる。すでに築かれたシーンの記念盤というだけでなく、まだ広く知られていない声が次の扉を開く場所でもあった。
マイクより先にあった、踊りと文字
同じ取材でFlashが挙げた幼少期の入口は、まずブレイクダンスとグラフィティだった。兄姉が文化を伝え、ニューヨークに住む親族や、ブロンクスでMCをしていた兄を通じてラップへ近づいたという。 これは本曲の録音現場の話ではなく、タイトルを掲げる人の来歴だ。「Hip Hop」をラップの形式だけでなく、家族を介して覚えた複数の表現として読むと、「戻す」という言葉に別の奥行きが生まれる。
制作背景
制作・録音・ミックス
『Lyricist Lounge, Vol. 1』収録。Dorsey Wesleyが制作・録音・ミックスを担当。
サンプル元
公式音源の公開情報で曲名と投稿者を確認しています。サイト内での実再生は未確認です。
サンプル元を裏付ける資料がないため、個別名は掲載していない。