CRATEDIGGIN'CURATED BY DJ NAOYAMAN

Bucktown

Bucktown — Smif-N-Wessun|CRATE DIGGIN|DJ Naoyaman
Original graffiti · Designed by DJ Naoyaman

1994

地域 / シーン:Brooklyn / Boot Camp Clik

Smif-N-Wessun

コーラスが厚くなる理由を、Tekが語る録音現場から辿る。

「Bucktown」のコーラスに、仲間の声が増えていった理由

「Bucktown」では、コーラスに加わる声の数にも注目したい。2017年のPlayatunerのインタビューでその変化を尋ねられたTekは、最初から狙っていた演出ではなかったと答えている。

自分たちの録音になったので、仲間をスタジオへ呼んだ。夜が進むにつれて人が集まり、それで声も増えたのだろう、とTekは振り返る。本人の記憶にも少し留保はあるが、あの合唱を、友人たちが録音へ加わっていく場面として捉える手がかりになる。

ビートにも意外な来歴がある。同じインタビューでTekは、「Bucktown」と「Soun Bwoy Bureill」はもともとHeltah Skeltah向けに作られ、彼らが選ばなかったものだと話している。別の二人に渡ったことで、Smif-N-Wessunを代表する曲になった。

1994年のデビュー・シングルで、翌年の『Dah Shinin’』にも収録。Da Beatminerzのビートを追うと同時に、コーラスごとに声の厚みがどう変わるかを聴いてみたい。二人のラップの周囲にいる仲間まで、この曲の一部になっている。

リスニングノート · サンプル資料 1 件

制作背景

シングルは1994年、アルバムは1995年

Nervousの記録ではデビュー・シングルは1994年。P-VINEは収録アルバム『Dah Shinin’』を1995年の作品と紹介。年表にはシングル初出年を使う。

ブルックリンからの二人組

TekとSteeleによるユニット。公式サイトはBrownsvilleとBed-Stuyに結びつく背景を紹介している。

Jack Bruceの演奏をサンプリング

「Born To Be Blue」の使用とDa Beatminerzの制作は、複数のレコード販売資料で照合した。

サンプル元

Jack Bruce — Born To Be Blue

ジャジーなループの元になる演奏。元の曲の流れと、短い断片が反復するこちらの景色を聴き比べたい。

サンプル元のYouTube

出典

Nervous Records — Bucktown 360 / 1994年のデビュー・シングル

P-VINE — Bucktown / Let’s Git It On

Smif-N-Wessun公式 — グループ紹介

Strada Records — Bucktown

Groovenut Records — 1994年オリジナル12インチ

YouTube — Jack Bruce / UMG正規配信

Playatuner — Tek interview (2017)

A NOTE FROM THE EDITOR

Old records.
New afternoons.

音楽は、発売された年に閉じ込めておくには、
少しばかりよくできすぎている。

好きな曲を掘る。元になった音をたどる。街や仲間の話に寄り道する。
そうして、いまの自分の耳を、もう一度確かめる。

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