Showdown

1999
地域 / シーン:New York
Ben Pedrocheの回顧から辿る、「Showdown」という1999年の接点。
Tribeの区切りのあと、Q-TipはBlack Moonの曲へ。
「Showdown」はBlack Moonの『War Zone』にQ-Tipを迎えた楽曲。客演の価値を長いヴァースの本数だけで測ると、この組み合わせの面白さを取り逃がす。ここでQ-Tipは呼びかけとフックを担い、Buckshotのラップを聴き手へ受け渡す役に回る。二人の技量を競わせるというより、一人が場面を語り、もう一人が集まった人々を曲へ引き込む構造として捉えたい。
Ben PedrocheはAlbumismの『War Zone』回顧で、「Showdown」を、前年の『The Love Movement』発表後にQ-Tipが重ねた多彩な客演の一つとして位置づける。Black Moonにとってはデビュー作から約六年ぶりのアルバムだが、迎えられた側の活動から見ると別の道筋も見えてくる。グループの復帰と、Q-Tipが他者の曲へ渡っていく時期。その二つがここで交わると考えて聴きたい。
アルバムを制作面で支えるのはDa Beatminerz。曲別クレジットにはBuckshotにあたるK. Blakeと、E. Dewgarde、W. Dewgardeの名が並ぶ。クレジットの転載では、録音はD&D StudiosのLeo “Swift” Morris、ミックスはMorrisとKieran Walshの共同担当とされる。Q-Tipが参加しているから彼のプロデュース、と短絡しないことが大切だ。MCの声の組み合わせと、その声が乗る制作陣の系譜は、別々に追うことで立体的になる。
まずBuckshotの長い叙述から、Q-Tipの反復する呼びかけへ切り替わる箇所を追う。次にフックに出てくる車や街区、生活空間の列挙に目を向けると、聴き手を一か所のクラブだけに閉じ込めない曲の作りが見える。隣に同じアルバムの「The Onslaught」を置けば、Busta Rhymesを迎える場面との客演の役割の違いも比べられる。
リスニングノート · サンプル資料 0 件 · 確認中 初出年・版
制作背景
Q-Tipの参加
配信・作品資料は「Showdown」をBlack MoonのQ-Tip参加曲として掲載。Q-Tipはフックと呼びかけ、Buckshotはヴァースを担う。
アルバムと制作
1999年『War Zone』収録、Da Beatminerz制作。転載クレジットにはK. Blake、E. Dewgarde、W. Dewgardeの作家表記と、D&D StudiosでのLeo “Swift” Morrisによる録音と、Leo “Swift” Morris/Kieran Walshによるミックスがある。
サンプル元
作品資料とクレジットを照合。聴き方は資料に基づく編集上の考察。実再生は未検証。
個別に出典のある関係だけを掲載。未掲載はサンプル不使用を意味しません。
出典
Showdown feat. Q-Tip — Apple Music
Black Moon: War Zone — AllMusic
Black Moon: War Zone — RapReviews (March 1999)
Rediscover War Zone — Albumism
War Zone credits transcription — Dork
Showdown — Dork lyrics and credits