Duet

1998
地域 / シーン:Los Angeles
1998年のデビュー作を、参加者のクレジットから掘る。
ループの外側へ、演奏から広げたヒップホップ
「Duet」を掘る手掛かりは、後年のポップ路線との落差よりも、will.i.amがレコードの裏面から学んだ作り方にある。1998年8月のCMJで彼は、A Tribe Called QuestのクレジットからSergio MendesやMinnie Ripertonの原曲へ進み、ループの外にあるコード進行や展開に惹かれたと語っている。その変化まで扱うために、バンドで演奏する方法を選んだという。
その制作思想のもとで生まれた『Behind The Front』の中でも、「Duet」はWilliam AdamsのプロデュースにBrian Lapinの共同制作、Redfooの声が重なる曲だ。配信の曲別クレジットには、作家としてKevin Feyen、Allan Pineda、Stefan Kendal Gordyの名も並ぶ。一人のビートメイカーの仕事だけではなく、演奏家とMCが交わる録音として見えてくる。
同年11月のJazzTimes評も、このアルバムを生バンドとサンプルの組み合わせとして捉えていた。ここから先は編集上の聴き方だが、「Duet」では声を追うだけでなく、反復する土台と、フレーズの先へ動こうとする伴奏の関係を探したい。生演奏だからヒップホップと別物なのではなく、サンプルを掘る耳から演奏へ進む、当時のもう一つの作曲観として置ける。
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制作背景
収録作品と制作
デビュー作『Behind The Front』収録。公式配信のクレジットではWilliam Adamsがプロデュース、Brian Lapinが共同制作を担当し、Redfooもボーカルとして参加する。後年のポップ・ヒットだけでなく、初期グループのラップ作品を辿るための一曲。
サンプル元
作品情報と曲別クレジットは出典をご覧ください。未確認のサンプル情報があり、聴き方は編者の考察です。
個別確認中。未掲載はサンプル不使用を意味しない。
出典
Ron Hartによるwill.i.am取材、CMJ New Music Report、1998年8月17日、pp.68–69
Tony Green「Black Eyed Peas: Behind the Front」、JazzTimes、1998年11月1日初出