93 ’til Infinity

1993
地域 / シーン:East Bay / Hieroglyphics
短い持ち場にした狙いは何だったのか。Opioの構成の話とA-Plusのレコード探しをたどる。
四人全員が、各ヴァースに登場するために
OpioはXXLで、全員が各ヴァースに登場できるよう、持ち場を短くしたと説明している。一人ずつを長く紹介するのではなく、早い段階でグループ全体を聴かせる構成だった。
ビートにも、別の曲から始まる道筋がある。A-PlusのOkayplayerでの制作回想によると、DJ PremierがBilly Cobhamの『Crosswinds』の表題曲を使ったと知り、そのアルバムを探した。そこで惹かれたのが、同じ盤に入っていた「Heather」だった。先行する曲を手がかりに、一枚の別の場所へ進んでいる。
次に聴くなら、声が交代する位置を追ってみたい。全員を各ヴァースに置くという狙いが、どう形になっているだろうか。
リスニングノート · サンプル資料 2 件
制作背景
1993年、オークランドから
A-Plus、Opio、Phesto、Tajaiの四人によるSouls of Mischief。同名のデビュー・アルバムは1993年にJiveから発表された。地域は活動の文脈に基づきOaklandに分類する。
未完成の「91」から、別のビートの「93」へ
XXLのメンバー取材によると、高校時代の未完成曲「91 ’til Infinity」は、より遅い別のビートを使っていた。同じ伴奏の年号だけを変えた曲ではない。
四人で回す、短いヴァース
OpioはXXLで、全員が各ヴァースに登場できるよう、持ち場を短くする構成を説明している。四人の声が頻繁に入れ替わるのは、曲の設計でもある。
サンプル元
Billy Cobham — Heather
アルバム『Crosswinds』の収録曲。A-Plusへの取材で確認できる主要サンプル。浮遊する響きが、曲の景色をつくる。
サンプル元のYouTubeGraham Central Station — The Jam
Okayplayerの制作取材で挙げられるリズム素材。1975年の『Ain’t No ’Bout-A-Doubt It』収録。細かな切り出し位置は未確認。
出典
Okayplayer — A-Plusへの制作取材(2023年)