PRODUCTION STORIES
二人で掘って、街へ持ち帰る。
Los Angelesの二人組、People Under the Stairs。The Next StepからO.S.T.へ、街の名前とレコードの記憶をたどる8曲。
一曲が好きになると、その隣に置かれた曲も気になってくる。People Under the Stairsは、そんな聴き方で戻りたくなる二人組だ。ここでは地名の入った曲から始めて、アルバムの後半へ少しずつ歩いていく。
LOS ANGELES / レコード店から
Thes OneとDouble K。公式サイトが振り返る出会いの場所は、Pico BoulevardのMartin’s Record Store。1994年、レコードのそばで知り合った二人の音楽を、ここでは三枚のアルバムから聴いてみたい。
THE NEXT STEP / 旅先の記憶
入口はSan Francisco Knights。Thes Oneは、この曲を1996年に作ったと振り返っている。LAの二人が旅先の時間を曲へ持ち帰り、1998年の最初のアルバムへ収めた。そのあとにThe Next Step IIを置く。曲名どおり、もう一歩先へ。
出典:People Under the Stairs — 公式略歴 / The Next Step — Om Records公式カタログ / Thes One — 制作とディギングの回想 / David Ma取材(2021年掲載)
QUESTION IN THE FORM OF AN ANSWER / 同じ棚の二曲
2000年の『Question in the Form of an Answer』からは、Youth ExplosionとCode Check。アルバムでは3曲目と6曲目に置かれている。気に入った一曲の次に、同じ盤からもう一曲。名前を覚えるより先に、そのアルバムへ戻る理由を増やしておく。
O.S.T. / アルバムの後半を歩く
2002年の『O.S.T.』では、Montego SlayからThe L.A. Songへ。この二曲はアルバムでも隣り合っている。続いてAcid Raindrops、最後はThe Break Down。後半の曲順を小さく抜き出すと、一曲ずつ探していた盤にも帰り道ができる。
ACID RAINDROPS / もう一人の声
Thes Oneによれば、「Acid Raindrops」のコーラスを書き、最初のラップを担当したのはCamel。二人組の名前だけで聴いていた曲にも、もう一人の顔が見えてくる。まずは声の入り口を確かめて、それからコーラスへ。クレジットを読むことも、聴き直すきっかけになる。
隣の棚へ
同じ取材では、Thes OneがCut Chemistとレコードを探しに出かけた思い出も語っている。収穫だけでなく、移動中の会話や食事まで含めてディギング。その話を頭の隅に置きながら、次はJurassic 5のThe Gameへ寄ってみてもいい。
下の「LISTENING ROUTE」は、三枚のアルバムを順にたどる8曲。その下の掲載一覧から、自分ならどこを入れ替えるかを考えるのも楽しい。
聴く順番と聴きどころはDJ Naoyamanの編集上の視点です。8曲の選曲ルートには、権利者から提供されたアーティストTopic配信を使用。本人運営のPiecelock70への公式リンクとは区別しています。アルバム初出年と、後年の配信版の日付を混同しません。
