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ムソルグスキー作曲(ラヴェル編曲)組曲「展覧会の絵」
ムソルグスキーがハルトマンの遺作展を歩く姿を描いたピアノ組曲を、ラヴェルが色彩豊かな管弦楽に編んだ名作です。プロムナードとキエフの大門が特に有名です。プロムナードの足取りが変わるたび、音で描かれる次の絵が気になります。
作曲の経緯
ムソルグスキーは親友の画家・建築家ヴィクトル・ハルトマンが1873年8月4日に急死した後、その遺作展を見て、1874年6月2日から22日にかけてピアノ組曲を書き上げました。作品は10の絵とそれらをつなぐプロムナードで構成され、会場を歩く自分自身の姿が描かれています。曲はウラディーミル・スターソフに献呈されました。生前には出版されず、1886年にリムスキー=コルサコフによる改訂版がベッセル社から出ました。ラヴェルによる管弦楽版は1922年の夏にクーセヴィツキーのために作られ、1922年にパリで初演されました。クーセヴィツキーは6年間独占上演権を持ち、1930年にボストン交響楽団と最初の録音を行ったとされます。ラヴェル版は最も多く演奏・録音される編曲となりました。
出版・初演
ピアノ版: 1886年、リムスキー=コルサコフ編です(ベッセル社、ペテルブルク)。ラヴェル版: 1922年10月、パリで初演されました(指揮クーセヴィツキー)。
題名・通称の由来
ハルトマンの遺作展の絵(水彩・素描)を音楽で描いたことから「展覧会の絵」と呼ばれます。
構成分析
- プロムナード 会場を歩く様子です。不規則な拍子で歩みを表します。
- 小人(グノームス) くるみ割り人形のデザインとされるハルトマンのスケッチです。
- 古城、テュイルリー、ブイドロ(牛車)など 各曲が特定の絵に対応します。ただし多くの絵は失われています。
- カタコンベ〜死せる言葉による死者との対話 プロムナード主題が曲そのものの一部となる転換点です。
- キエフの大門(ボガトゥイリの門) 変ホ長調です。プロムナード主題が頂点を築く終曲です。
音楽的特徴
プロムナードの主題が曲間に変化しながら戻り、終曲で壮大な頂点を迎えます。ラヴェル版は多彩な管楽器、サクソフォン、チェレスタ、2台のハープなどを加えた大編成の管弦楽法です。
演奏のポイント
プロムナードの足取りの違い(気分や調の変化)の描き分けと、キエフの大門での金管・打楽器による壮大なクライマックスの構築が聴きどころです。
この音源について(収録エピソード)
DGの記事によると、カラヤンとベルリン・フィルは1966年3月にラヴェルの「ボレロ」を録音し、その後「展覧会の絵」も同様に高水準の録音として残しました。ドビュッシー「海」(1964年)と合わせ、印象派管弦楽曲の演奏解釈の基準になったと評されます。当時の専門誌FonoForum(1966年12月号)は、美的に完成され音響も見事で、録音技術も高水準と評価しました。
音源の投稿元(Herbert von Karajan - Topic)はoEmbedで確認済みです。動画は終曲「キエフの大門」のトラックで、1966年盤か1986年盤かは未確認です。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。
録音
実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。
- ヘルベルト・フォン・カラヤン、ベルリン・フィル(1966(Deutsche Grammophon))
DGの記事で標準的な解釈として紹介されています。 - セルゲイ・クーセヴィツキー、ボストン交響楽団(1930)
ラヴェル版の最初の録音とされます(検索結果上の記述)。
映画・ドラマ・アニメ
確認できた出典はありません。
CM
確認できた出典はありません。
教科書・鑑賞教材
教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。
関連作品
- ラヴェル「ボレロ」
- ドビュッシー「海」
- ムソルグスキー「禿山の一夜」
- ハルトマンの絵画
トリビア
- ラヴェル版ではプロムナードの一つが省かれています。
- キエフの大門は英語では「The Great Gate of Kiev」のほか、「ボガトゥイリの門」とも訳されます。
- ハルトマンの絵の多くは失われており、どの絵に対応するか不明な曲も多いです。
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出典
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