短い場面の後ろに、ロックの熱を残した一枚。
Del Richardsonの「Do What You Can」は、1973年の「Pieces of a Jigsaw」の最初の曲。CD12ではインタールードとして顔を出すが、当時の英国音楽紙の批評を読むと、その短い出会いの後ろにあるアルバムの姿が見えてくる。
- 発売年
- 1973年
- 国・活動圏
- イギリス
- 参照盤の発売国
- イギリス
- ジャンルの手がかり
- アフロ・ロック / ファンク
- 参照したレコード
- Pieces of a Jigsaw — MCA / MUPS 491
- 制作・録音年
- 未確認
一販売記録1972とするが、同時代批評・再発資料が確認する1973を採用。1972確証は未取得。
発売当時の耳が、何を聴いたか
Melody Makerの1973年11月10日号はこのMCA盤を評し、本曲にSly Stoneの影響を、作品の中にCarlos Santanaを連想させる要素を聞き取っている。これは作者や演奏者が同じという意味ではなく、その時代の批評家が比較に使った名前だ。後年のレア盤紹介だけでなく、発売時の耳がどんな音楽の隣へ置いたかを知れるのが面白い。 [1]
ジグソーの最初のピース
原盤情報では本曲がA面の冒頭にあり、「Gypsy Girl」「Jig-Saw」「Kodjo」が続く。盤の品番はMUPS491。再発コンピレーション「Windrush Rockers」も本曲を1973年の作品として選ぶ。音楽の棚で長く目立たなかった録音を、英国の黒人音楽の流れへもう一度戻す編集だ。元のアルバムと後年のコンピ、二つの曲順から違う文脈が見える。 [2] [3]
MIXの一瞬から、演奏の全体へ
まずMIXで耳に残った箇所を覚え、全曲を聴くときにそこへ戻る道筋を追ってみよう。切り取られた部分だけがその曲のすべてではない。歌、リズム、ギターへ順に注意を移し、どこで自分の気分が変わるかを探す。一曲の長さへ戻ったあとにMIXを聴けば、短い挿入にも選び手の判断が感じられる。アルバム題名のように、小さな部分が大きな絵につながる録音だ。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Melody Maker — 10 Nov 1973 ↗
発売時の本曲を含むアルバム批評。
- Popsike — original MCA MUPS491 ↗
1973年原盤、曲順・品番を照合。
- Tower Records — Windrush Rockers ↗
後年の選曲文脈と本曲収録。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。