リオの丘へ、フィリピンの声が東京から向かう。
Jacqui Magnoの「Rio’s Disco Hill」は、1979年の日本盤「Loving」に収められた。フィリピンのジャズ歌手が日本の制作陣と作ったデビュー作から、南米の地名を掲げた一曲。地図の線をいくつもまたぐレコードだ。
- 発売年
- 1979年
- 国・活動圏
- フィリピン / 日本
- 参照盤の発売国
- 日本
- ジャンルの手がかり
- ディスコ / ジャズ・ヴォーカル / シティ・ポップ
- 参照したレコード
- Loving — Jacqui Magno / Orange House / ORP-5002
- 制作・録音年
- 未確認
Rio Disco Hill→Rio’s Disco Hill。原盤1979、2015CDや2021LPを初出にしない。アルバム参加者を本曲の個別ソロ担当とは断定しない。
世界へのデビューが、日本のレコードだった
復刻を案内したCITY POP on VINYLは、Magnoを日本から世界デビューしたフィリピンの女性ジャズ歌手と紹介する。本曲はA面二曲目。原盤はOrange Houseの1979年作品で、2021年のアナログ復刻はその再登場だ。近年のシティ・ポップという入口から聴いても、先にあったフィリピンの歌手の仕事へ戻れる。 [1] [2]
チト河内を軸にした、制作の交差点
アルバムの編曲を担当するのはチト河内。大村憲司、深町純らの参加も復刻の紹介で確認できる。日本の演奏家が伴奏し、海外の歌手が歌うという一方向の話より、誰の声をどんな演奏で迎えたかという共同作業として眺めたい。盤の国籍だけでは、一曲の現場は説明しきれない。 [2] [3]
リオという題名を、音の先に置く
題名からブラジルらしさを決めつけず、最初は歌とリズムの関係を追ってみよう。拍に乗る言葉、そこから少し離れる語尾、伴奏が空ける場所。そのあとに地名を思い出すと、自分がどんな音をリオと結びつけたかも見えてくる。Julie Sueの香港盤と並べれば、七十年代のアジアの英語ポップを横にたどる小さな選曲になる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- CITY POP on VINYL — Loving ↗
復刻キャンペーン公式、日本発デビューとA2の正確な題名。
- Stereo Records — Loving ↗
1979年原盤、チト河内編曲、大村憲司・深町純ら参加の復刻案内。
- Dessinee — Loving original ↗
1979年OrangeHouse原盤の現物情報。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。