ウィーンの放送室に、サンバをひらく。
ORF Big Bandの「Samba ’73」は、オーストリアの放送現場で作られた二分あまりの曲。誰かの南米旅行の記念ではなく、作曲と編曲を担うRichard Österreicherが、身近な楽団のために書いた音楽として聴ける。街の名前とリズムの名前が、意外な距離でつながる。
- 発売年
- 1973年
- 国・活動圏
- オーストリア
- 参照盤の発売国
- オーストリア
- ジャンルの手がかり
- 放送用ビッグバンド / サンバ・ジャズ
- 参照したレコード
- ORF Arbeitsplatte — ORF / U-LP73/14
- 制作・録音年
- 1973年、ORF Studios、ウィーン
ORFU-LP73/14。73/11ではない。1973年録音・発行。
題名の73を、録音資料で確かめる
Art Farmer公式サイトが公開する詳細なセッション目録は、1973年のウィーンORFスタジオ録音として本曲を掲載する。指揮はKarel Krautgartner、作曲と編曲はRichard Österreicher、長さは2分15秒。ORF U-LP73/14に収録された。同じ年の別のArbeitsplatte番号へ取り違えず、曲名が載る盤まで照合できる。 [1] [2]
楽団の中から、電気ピアノが出てくる
セッションの参加者にはArt Farmer、Fritz Pauer、Jimmy Woode、Erich Bachträglらの名がある。目録は本曲に電気ピアノのソロがあると明記する。全員のソロがあると想像するのでなく、譜面の集団と一人の楽器がどう交替するかを聴くための手がかりにしたい。放送用の盤にも、曲ごとに担当する奏者の時間が作られている。 [1]
二分間の中へ、椅子を一つ置く
最初は楽団全体を、次は電気ピアノが前へ出る場所を待って聴こう。背景へ戻った瞬間に、同じ楽器がまた別の役割を持つかもしれない。Nick Ayoubのクインテットへ続ければ、人数の少ないジャズとの比較へ。大きな編成を人数でだけ捉えず、短い曲のどこで視線が動くかを楽しみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Art Farmer公式 — セッション目録 ↗
1973ORFスタジオ、73/14、作編曲・編成・電気ピアノソロ。
- All About Jazz — ORF Arbeitsplatte73/14 ↗
1973年盤と本曲の収録。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。