映画の涙を拭いて、ピアノは夜のセッションへ。
マンフレッド・フェストの「Theme from Love Story」は、フランシス・レイの映画旋律をブラジル出身のピアニストが引き取る一曲。1972年の米国盤『After Hours』に収められた。
- 発売年
- 1972年
- 国・活動圏
- ブラジル / アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- ブラジリアン・ジャズ / 映画音楽
- 参照したレコード
- After Hours(Daybreak, DR 2012)
- 制作・録音年
- 未確認
ボッサ・リオの外で開いた夜
日本での正規CD化を案内する紹介は、このアルバムをボッサ・リオ脱退後の作品として位置づける。発売元は米国のDaybreak。レーベルのカタログにもDR 2012として1972年の曲目が残り、「Theme from Love Story」は5曲目に入る。ボサノヴァのグループ活動で知られたフェストが、映画音楽、ジャズのスタンダード、同時代のポップスを自分のピアノの周囲へ呼び込んだアルバムだ。 [1] [2]
同じ部屋にジョビンとビートルズ
収録曲にはジョビンの「Bonita」、イヴァン・リンスの「Madalena」、ジョージ・ハリスンの「Something」が並ぶ。本曲のクレジットはLai/Sigman。フランス映画作曲家の旋律に英語詞を書いた作家の名前も付いた形で、国境を越える当時のスタンダード化が見える。演奏家の一覧にはフェストのピアノに加え、ベース、ドラム、管楽器、コンガやタンバリンも記されている。映画の場面をなぞるためだけの編成ではない。 [2] [3]
知っている旋律だから脇役を探せる
主旋律を知っていれば、次の音を待つ余裕が生まれる。その余裕を伴奏へ振り向けてみよう。ピアノが歌を預かっているとき、打楽器はどんな間隔で小さな合図を送るのか。メロディーがひと区切りついた後、音楽を止めずに進ませる役は誰か。原曲に結び付いた悲しい記憶があっても、まず一人のジャズ奏者が素材をどう扱うかを追えば、新しい楽しみが開く。『After Hours』という題名の通り、映画館を出た後の時間まで連れ出したくなる選曲だ。 [1] [3]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Lykkelig:正規国内CD紹介 ↗
1972年Daybreak盤とボッサ・リオ脱退後の作品という位置づけ、全曲目。
- Both Sides Now:Daybreak盤目録 ↗
DR2012、1972年、収録曲一覧。
- Loronix:After Hours現物・クレジット ↗
収録曲の作家と参加楽器・演奏者を照合。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。