オランダの四人が、ジャズの骨格に踊れる余白を描く。
マルティン・ハーク・カルテットの『Retouch』から、デューク・ジョーダン作「Jordu」。有名なポップスを多く扱うアルバムの中に、ビバップ由来の曲をさらりと置く選択が光る。
- 発売年
- 1975年
- 国・活動圏
- オランダ
- 参照盤の発売国
- オランダ
- ジャンルの手がかり
- ジャズ / ラテン・ジャズ
- 参照したレコード
- Retouch(Vip Records, VPT 1791)
- 制作・録音年
- 未確認
再発解説の1974年は録音年。原盤の発売情報1975年を採用。
リタッチする相手はヒット曲だけではない
『Retouch』にはビートルズの「For No One」、ギルバート・オサリヴァンの「Alone Again... Naturally」、スティーヴィー・ワンダーの「You Are the Sunshine of My Life」などが収められた。その間に6曲目として入るのが「Jordu」だ。再発を手掛けたproduction dessineeは、唯一のオリジナル曲を「I Love Serge」と紹介している。つまりアルバムの中心にあるのは自作曲の発表ではなく、既存の曲に新しい動きを与える作業だった。 [1]
1974年の録音、1975年の盤
正規再発元の解説では1974年に吹き込まれた作品とされる。一方、オランダのVip Records盤VPT 1791の発売情報は1975年。ここでは録音した時点と盤として世に出た時点を分け、発売年を1975年としている。2009年には日本でCD化され、長く探されていた演奏を聴ける入口が増えた。オランダの小さなジャズ盤と日本のリスナーを結んだ、再発の仕事もこの曲の後半生である。 [1] [2]
テーマを覚えたら足元を聴こう
再発元がこの演奏で注目するのは、力のある曲調と素早いリズムの運び。最初は「Jordu」のテーマがどのように現れるかを追い、次は旋律の下で刻まれる拍へ焦点を移してみたい。主題に戻ったとき、同じフレーズが前より軽く、あるいは強く感じられるなら、その変化を作った伴奏を探すのも楽しい。ポップス曲の間で聴くとジャズの語彙が浮かび、ジャズ曲の列に置くとアルバムの開放感が際立つ。その両方の入口を持つ一曲だ。 [1]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- production dessinee/dessinee shop:正規復刻解説 ↗
1974年録音、2009年復刻、Jorduの作曲者と全曲の位置づけ。
- Discogs:Vip VPT1791現物 ↗
オランダ原盤の1975年発売情報とカタログ番号。
- Tradera:オリジナルLP ↗
1975年 Netherlands、Vip VPT1791の現物紹介。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。