Charlie Parkerの曲に、イタリアからブラジルへの切符を。
Gianni BassoとOscar Valdambriniの「Barbados」は、ジャズの曲とボサノヴァを結び直すアルバムの一曲。ブラジルの曲だけを集めるのでなく、すでに手の中にあるジャズの語彙を新しいリズムへ移す。その発想が面白い。
- 発売年
- 1963年
- 国・活動圏
- イタリア
- 参照盤の発売国
- イタリア
- ジャンルの手がかり
- ジャズ / ボサノヴァ
- 参照したレコード
- Bossa Nova! — Ricordi / MRJ 8006
- 制作・録音年
- 1962年、ミラノ
1962年録音と参照Ricordi盤の発売年1963年を区別。1962年初出とする後年資料もあるが、初期盤の1963年1月22日刻印を伝える現物紹介もあり、ここでは1963年盤を参照する。
ブームを追うだけではない選曲
復刻盤が再掲する当時の説明で、二人はDizzy Gillespie、Stan Getz、Dave Brubeckらのボサノヴァへの取り組みに触れ、既知のジャズ曲をこのリズムで演奏する考えを述べている。Charlie Parker作の「Barbados」や「My Little Suede Shoes」が入るのは、その方針の具体例。リズムの流行を、手持ちの曲を見直す道具にしたのだ。 [1]
自作とブラジル曲も、同じ盤に置く
アルバムは「Desafinado」「Saudade da Bahia」などのブラジル曲に、「Sondra」「Oscarnova」といった自作も交える。単なる名曲カバー集とは違い、演奏家自身が新しい様式へどう参加したかを聴ける構成だ。Bassoのテナー・サックスとValdambriniのトランペットという二つの管楽器が、どのように旋律を受け渡すかも、このグループを聴く手がかりになる。 [1] [2]
作曲者の国と、録音の国を分けてみる
曲の作者はアメリカ、演奏家の拠点はイタリア、リズムの参照先はブラジル。一曲を一つの国へ押し込めるより、その往来を楽しみたい。1962年の録音と1963年のRicordi盤発売を分け、ここでは発売年を採用する。原曲を知る人は、旋律を口ずさみながら伴奏の拍を追うと、曲が別の場所へ移っても残り続ける骨格をつかみやすい。 [2] [3]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- IBS — Bossa Nova! 復刻盤紹介 ↗
原盤解説を再掲。選曲方針と曲目。
- JPC — Bossa Nova! ↗
演奏者とアルバム情報。
- Mi Caribe — Bossa Nova! ↗
1962年録音を扱う復刻紹介。
- Music Price Guide — Ricordi MRJ 8006原盤 ↗
初期盤を扱う販売記録。盤面の22-1-63刻印という説明。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。