アルファベット一文字から、六十年代の横顔を。
Daniの「H comme hippie」は、1967年のPathé盤に残るFrédéric Bottonの作品。後年の「Comme un boomerang」だけではない彼女の歌を探すと、この短い題が、別の時代の入口になってくれる。
- 発売年
- 1967年
- 国・活動圏
- フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- フレンチ・ポップ / イエイエ
- 参照したレコード
- H comme hippie — Pathé / EG 1059
- 制作・録音年
- 未確認
一枚のEPに四つの顔
PathéのEG 1059には表題曲と「Petit taureau」「Les Artichauts」「Dring dring」が収録される。長いアルバムではなく、四曲入りの小さな盤を単位に新しい歌手へ出会う時代の形だ。ディスコグラフィーはフランス盤を1967年と記録する。題名に時代の合言葉が入っていても、後世のイメージだけで意味を決めず、当時の歌手の一作品へ戻って聴きたい。 [1]
Frédéric Bottonという接点
曲の作者はFrédéric Botton。Daniの後年の公演資料も、同じEPの「Les Artichauts」をBottonがAlcazar時代に書いた曲として取り上げる。一枚に並ぶ作者の仕事が、数十年後のレパートリーへもつながっていた。初期曲は過去に置き去りになった試作品ではない。歌い直す人と聴き直す耳によって、別の時間へ持ち運ばれる歌なのだ。 [2] [3]
一文字の響きから、声の人物像へ
題名の短い言葉を耳の目印にして、その前後で声の表情がどう変わるかを追ってみよう。歌の意味をすべて読む前に、言葉を差し出す速さや、語尾の残し方を楽しめる。フレンチ・ポップという大きな分類の中でも、誰がどんな声で歌うかによって一曲の人物像は変わる。Romina Powerの「Zozoï」と続けるなら、覚えやすい題を持つ二つの歌の、声と言葉の距離を比べてみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Rétro Jeunesse 60 — Dani discographie ↗
1967年Pathé EG1059と四曲の収録。
- Bide et Musique — H comme hippie ↗
1967年、Frédéric Botton作者。
- Dani — Dossier de presse 2020–2021 ↗
公演資料。初期Botton作品と1967年EPへの言及。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。