国境を越えるのは、四人の声の組み方。
The Ritzの「South of the Border」は、「Movin’ Up」の三曲目に入る録音。国境の向こうへという題名を、複数の声が届ける。ひとつのメロディを誰かが独占する代わりに、声の関係が曲の風景を変えていく。
- 発売年
- 1988年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ / 日本
- ジャンルの手がかり
- ヴォーカル・ジャズ / コーラス
- 参照したレコード
- Movin’ Up — The Ritz / Denon
- 制作・録音年
- 未確認
1988年Movin’ Upの録音。Sharon Harris作品とする二次情報があるが、定番同名曲との作者関係は原盤クレジット照合まで断定しない。
本人のサイトで確かめる、曲の居場所
メンバーMelissa Hamiltonは自らのサイトで本曲を公開し、「Movin’ Up」からの録音と明記する。資料上の録音日は1988年5月27日から31日。Daryl Bosteels、Sharon Harris、Hamilton、Bob Martinの四声に、ピアノやベース、ドラムなどが加わる。The Ritzという名前を、有名ホテルの連想から実際の奏者へ戻してくれる記録だ。 [1] [2]
ジャズの旋律を、声のレパートリーへ
同じアルバムには「Perdido」「Jeru」「Rhythm-a-Ning」もある。器楽曲としても知られるジャズの曲を、声のグループが選び直しているところが面白い。声があるだけでポップス、歌詞があれば独唱、といった区分には収まらない。レコードの曲目そのものが、楽器と声の間を行き来する招待状になっている。 [2]
一人を追い、全体へ戻る
初めは最も耳に残る声を追い、二度目は別の高さの声へ移ってみよう。全員を同時に理解しようとしなくても、同じ曲を何通りにも聴ける。別作品の「Baile en la noche」と並べれば、同じグループが違う曲で何を変えるかが見える。The Singers Unlimitedへ進むなら、人数や編曲による声の風景の違いも楽しみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Melissa Hamilton — South of the Border ↗
メンバー本人が公開するMovin’ Up収録曲の対応。
- ジャズ資料館 — Movin’ Up ↗
1988年5月録音、四声と奏者、全曲目。
- bol — Movin’ Up ↗
1988年発売のCD、South of the Border収録。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。