タクシーに乗ったら、みんな歌いだした。
あの「Tijuana Taxi」に、言葉が乗る。The Modernairesの1966年の一枚は、Herb Alpert and the Tijuana Brassの人気レパートリーを声で迎える企画だ。楽器のフレーズを覚えているほど、歌詞が入った瞬間に景色が変わる。
- 発売年
- 1966年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- コーラス・ポップ / ラテン・ポップ
- 参照したレコード
- The Mods Salute Herb Alpert and the Tijuana Brass — Columbia / CL 2490・CS 9290
- 制作・録音年
- 未確認
1966年はアルバム発売年。同時代の業界紙で照合。
同時代の業界紙も驚いた企画
1966年6月18日のCash Boxは「The Mods Salute Herb Alpert & the Tijuana Brass」を紹介し、Paula Kellyを含むグループが「Tijuana Taxi」や「Mexican Shuffle」に歌詞を付けて歌う点を評価した。後年の珍盤扱いから入る前に、ヒット中の器楽曲を新しいヴォーカル曲として届ける、当時の現役の企画として捉えたい。 [1]
作家の名を、トランペットの陰から
この曲の作曲者はErvan“Bud”Coleman。Columbia原盤の配信クレジットでもE. Colemanの名前が確認できる。Alpertの代表的なレパートリーであっても、作曲者と演奏者は同じとは限らない。アルバムには「Spanish Flea」や「What Now My Love」も入り、異なる作者の曲が声のアレンジで一つの棚に収まる。 [2]
音の形が、言葉になるところ
原曲の主旋律を頭の中で鳴らしながら、歌ではどの音に子音が付き、どこを一息でつなぐか追ってみよう。金管の歯切れを声で置き換えることと、自然な文章として歌うことは、いつも同じ方向を向くわけではない。同じ棚のGérard Baqué「Tant de nuits」も器楽曲が歌になった例。楽器のヒットに歌詞を与える発明を、二つの言語で聴き比べられる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Cash Box — 1966年6月18日 Album Reviews ↗
同時代の紹介、Columbia品番、Paula Kellyと歌詞付け企画。
- Qobuz — The Mods Salute Herb Alpert and the Tijuana Brass ↗
Columbia1966原盤、作者E.Coleman。
- WFMU — 365 Days Project ↗
Modernairesのヴォーカル版を紹介する放送局資料。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。