映画の小走りが、フロアまで走ってくる。
一分半ほどの映画音楽にも、何度も戻りたくなる入口がある。Piero Umilianiの「Corsetta di partenza」は「La schiava io ce l’ho e tu no」の一曲。大きな主題だけでは見えてこない、場面を動かす小さな曲の魅力を探したい。
- 発売年
- 未確定
- 国・活動圏
- イタリア
- 参照盤の発売国
- イタリア
- ジャンルの手がかり
- 映画音楽 / サンバ / コーラス
- 参照したレコード
- La schiava io ce l’ho e tu no — Vedette / VPA 8182
- 制作・録音年
- 未確認
原盤年は未確定。Vedette盤を1972年とする資料と、再発元の1973年録音表記に矛盾があり、制作年を発売年として採用していない。
短い曲名、長い制作の手がかり
Four Fliesの再発資料は本曲を原盤のA面4曲目、1分39秒として載せる。サウンドトラック全体にはEdda Dell’OrsoとI Cantori Moderni di Alessandroniが参加。映画はGiorgio Capitani監督、Lando BuzzancaとCatherine Spaak出演のコメディだ。声の編成を知ってから聴くと、作曲家一人の名義の背後にいる人々が気になってくる。 [1]
マスターが増やした映画の外側
再発元はCometa、Beat Recordsとの協力でオリジナル・マスターを調査し、原盤に入らなかった23トラックも収めたと説明する。短いキューが多数あるのは、映画の場面ごとに音楽を作る仕事の形でもある。完成したLPだけを聴く時と、セッションの広がりを知った後では、一分半の曲が別のまとまりに感じられるかもしれない。 [1] [2]
まず、終わる速さまで楽しむ
題名の意味を映像の具体的な場面と決めつけず、曲がどれほど短い単位で次へ進むかを聴こう。もう少し続いてほしい、と感じる箇所があれば、そこが自分の好きなフレーズの目印になる。Basso-Valdambriniの「Lotar」やArmando Trovajoliの曲と並べて、イタリアのジャズと映画音楽の棚を行き来してみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Four Flies Records — La schiava io ce l’ho e tu no ↗
原盤曲順・曲尺、参加コーラス、マスター調査と23未発表曲。
- Four Flies公式Bandcamp ↗
再発元の作品解説と録音情報。
- Radio X — CinematiCA #387 ↗
Vedette VPA8182について1972年とする資料。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。