映画の休息は、ジャズの時間でできている。
「Descansado」は、Armando Trovajoliが「昨日・今日・明日」に書いた音楽の一つ。映画の名前から先に映像を思い出しても、この曲を単独で開くと、スクリーンの裏で働くジャズの語彙に耳が向く。
- 発売年
- 1963年
- 国・活動圏
- イタリア
- 参照盤の発売国
- イタリア
- ジャンルの手がかり
- 映画音楽 / ジャズ
- 参照したレコード
- Ieri, oggi, domani — オリジナル・サウンドトラック
- 制作・録音年
- 未確認
原盤復刻紹介の1963年を採用。後発EP・再発盤・Winstoneの2018年版と区別。
三つの物語を包む、いくつもの音楽
Vittorio De Sica監督の1963年の映画「Ieri, oggi, domani」は、Sophia LorenとMarcello Mastroianniが出演する作品。復刻紹介によると、Trovajoliの音楽はオーケストラからラウンジ・ジャズ、ナポリの歌まで幅広い。その中の一曲である「Descansado」を、映画全体の代表曲と決め付けず、一つの場面に必要だった音楽として聴くとおもしろい。 [1]
半世紀後、歌になる余白
2018年、Norma WinstoneはECMの「Descansado — Songs for Films」でこの曲を取り上げ、自らの詞を加えた。作曲者とWinstoneの名が並ぶレーベルのクレジットは、映画の器楽曲が、新しい言葉を受け止められることを示している。Premium CutsにあるのはTrovajoliの演奏だが、後のジャズ歌手が何を見いだしたのかを考えて戻ると、旋律の空白まで気になる。 [2]
画面をつけずに、場面をつくる
曲の始まりだけで映像を決めず、旋律がひと回りするまで待ってみよう。伴奏が主旋律の下に留まるところと、前へ出るところで、自分の中の場面は変わるだろうか。同じ作曲家の「Sei mesi di felicità」へ進めば、映画音楽家を一作だけで知ったつもりにならずに済む。物語を離れた曲が、MIXの終わりに別の物語をつくるところも味わいたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Distorsioni — Contempo Records Speciale ↗
1963年原盤、映画、作曲指揮、音楽の構成と復刻。
- ECM Records — Descansado: Songs for Film ↗
2018年の別演奏とTrovajoli/Winstoneの作者表記。
- Armando Trovajoli — Ieri, oggi, domani ↗
正規配信のDescansado収録と映画題名。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。