バンコクのバンドが、北欧でファンクを録る。
The Impossiblesの「Give It Up」は、タイのバンドがスウェーデンで制作した「Hot Pepper」の一曲。地図の上で遠く見える二つの場所が、Kool & the Gangのレパートリーを介して同じスタジオへ近づく。国名の意外さだけで聴き終えるには惜しい録音だ。
- 発売年
- 1975年
- 国・活動圏
- タイ / スウェーデンでの制作
- 参照盤の発売国
- スウェーデン
- ジャンルの手がかり
- ファンク / ソウル
- 参照したレコード
- Hot Pepper — Philips
- 制作・録音年
- 未確認
1975年はHot Pepperの原盤発売年。
米国の歌を選んだ、タイの演奏家たち
1975年のアルバムでは、「Give It Up」と「Love the Life You Live」というKool & the Gang作品を取り上げる。ほかにも「Easy to Be Hard」「Love Will Keep Us Together」など英語の曲が並ぶ。バンドが国外の聴き手へ向かう場で、どの曲を自分たちのレパートリーとして選んだか。その選択自体に、当時のポップスの流通が見える。 [1] [2]
編曲と制作のクレジットが示す往復
配信クレジットは、Prachin Songpowをリズム編曲、Setha SirachayaとRewat Puttinanを歌唱、Jan Jingrydを制作、Bob Landerを録音、Marcus Österdahlをミックスとして載せる。タイ側の演奏と北欧側の制作を一方通行の輸入と考える必要はない。盤の上では、それぞれの人が具体的な仕事を持って集まっている。 [1]
ブレイクの前後を、両方聴く
再発元の案内は、本曲のドラム・ブレイクを聴きどころとして紹介する。そこだけを切り出して終わらず、バンドが入る直前と戻った直後まで聴いてみたい。独立して聞こえるリズムが合奏の中で何を変えるか。同じ曲を使ったMIXでも、その前後の選曲で印象が変わることを想像しやすくなる。 [2]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Qobuz — Hot Pepper ↗
Universal1975年原盤、曲別作家・制作クレジット。
- HMV — Hot Pepper ↗
再発メーカー資料。タイのバンド、北欧制作、カバーとブレイク。
- SOUL CLAP — Hot Pepper ↗
スウェーデン1975年Philips盤、曲順。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。