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カノン(パッヘルベルのカノン)

Canon and Gigue in D major, P.37

低音の同じ進行を繰り返し、3つの声が同じ旋律を追いかけて重なっていく、バロックの代表的なカノンです。追いかける声を一つずつ聴くと、同じ低音の上に広がる変化がいっそう面白く感じられます。

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作曲者
パッヘルベル(バロック)
カテゴリ
協奏曲・編曲
作曲年
不明(1680〜1706の間で諸説)
作品番号
P.37
調性・拍子
ニ長調・4/4拍子(ジーグは12/8)
形式
3声のカノン+通奏低音(原曲は3つのヴァイオリンと通奏低音)
難易度
未確認です(ピアノ編曲版は版により異なります)。
献呈
未確認です(結婚式のための作品とする説はあるが推測)。
ムード
穏やか・華やか

作曲の経緯

作曲の年も事情も記録がなく、1680年ごろから1706年までさまざまな説があります。シュルツェは、1694年に行われたJ.S.バッハの兄ヨハン・クリストフの結婚式のために書かれたと推測したが、パッヘルベル研究者のウェルターはこれを憶測と退けています。ビーバーの曲集(1696年刊)への応答とする説もあります。原曲は3本のヴァイオリンと通奏低音のための作品で、ジーグと対で伝わります。現存最古の写本は1838〜42年頃のもので、カノンだけが1919年にベックマンにより出版されました。広く知られるようになったのは、1968年のパイヤール室内管弦楽団による録音(パイヤール自身の補筆つき編曲)以降です。

出版・初演

カノン単独は1919年にG.ベックマンの論文で初めて出版されました。1929年にザイフェルトが編曲版(Organum叢書)を刊行しました。

題名・通称の由来

正式名は「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ」です。一般には「パッヘルベルのカノン」「Canon in D」と呼ばれます。

構成分析

音楽的特徴

ほぼ同じ低音進行を繰り返し、その上に3声が同じ旋律を時間差で重ねます。厳格な模倣であるカノンと、低音が固定された変奏曲(シャコンヌ的)の二つの形式が一曲に重なる点が特色です。和声進行はロマネスカ型とされ、のちのポップスにも多く転用されました。上声が少しずつ細かく動いて曲が盛り上がるので、同じ和音の繰り返しでも飽きずに聴けます。

演奏のポイント

低音の4分音符を一定に保ち、上声の音価が細かくなっても速さを変えないことが大切です。声部の入りは均等に、先に入った声部を邪魔せず歌い継ぎます。ピアノ編曲では各声部の受け渡しを聴き分けて弾きます。

この音源について(収録エピソード)

演奏
ジャン=フランソワ・パイヤール指揮 パイヤール室内管弦楽団
アルバム
Pachelbel: Canon in D Major and Other Baroque Works(原盤はErato 1968年LP。Musical Heritage Society盤)
レーベル
Erato(原盤)/The Musical Heritage Society
録音
1968年
録音場所
未確認

パイヤール室内管による1968年の録音は、ロマン的で遅めのテンポと、パイヤール自身が書いたオブリガート声部を持つ編曲版でした。同年6月にEratoからフランスでLP発売され、同年にMusical Heritage Societyからも頒布されました。1970年代に米国で人気が広がり、1977年にRCAが再発しました。1980年の映画『普通の人々』でも使われました。

音源の投稿元(The Musical Heritage Society=原盤頒布元のレーベル系チャンネル)はoEmbedで確認済みです。「未確認」は出典で確認できなかった項目です。

録音

実在と年を出典で確認できたもののみ掲載しています。

映画・ドラマ・アニメ

CM

教科書・鑑賞教材

教科書・鑑賞教材での掲載を示す出典は確認できませんでした。

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出典

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