断られた歌が、自分たちの声で歩き始める。
Carey HarrisとMichael Orrの「Here I Go」は、長い正式題名では「Here I Go (Through These Changes Again)」。1976年の自主制作盤『Spread Love』に入る。何度でも変化をくぐり抜けるという題名は、容易には世に出なかったこのアルバム自身の来歴とも響き合う。
- 発売年
- 1976年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- モダン・ソウル / ジャズ・ファンク
- 参照したレコード
- Spread Love / Ecstasy, Fantasy & Dreamland — Sunstar / LP
- 制作・録音年
- 未確認
1975年のレーベルへの持ち込みと1976年自主盤発売を区別。
始まりは、Gladys Knightへの曲
再発を手がけるMr Bongoによれば、OrrはGladys Knightを思い描いて「Feelings」を書き、そのバンドのベーシストだった幼なじみのHarrisへ送った。採用には至らず、二人で録音する方向へ進む。Orrの妻が持ち物を売ってスタジオ代を助け、クリーヴランドのAgency Recording Studioで制作したという。身近な人の支えが、盤の形を与えた。 [1]
家族が描いた自主レーベル
ジャケットの魔人と虹はOrrの義理の姉妹、Sunstarの太陽と星のマークは兄弟が描いたと、同レーベルは記す。音だけでなく、その外側にも家族の手がある。「Here I Go」は後にJohnnie Taylorも取り上げた曲。別の歌手へ渡っていく作品の力と、最初の盤を作るための手仕事が、ここでは一本につながっている。 [1] [2]
変化は、もう一度やって来る
タイトル曲「Spread Love」の評判からアルバムに入る人も、この曲では一人の感情の揺れへ焦点を絞ってみたい。歌の節目で、決意の言葉とためらいの気配をそれぞれ探す。次に伴奏の進み方を追えば、変わろうとする人物を周囲が押すのか、見守るのかという聴き方もできる。大きな成功物語になる前の、小さな再出発に寄り添う一曲だ。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Mr Bongo — Spread Love ↗
アーティストと制作した再発元による録音経緯、家族の協力、Johnnie Taylor版。
- P-VINE RECORDS — Spread Love ↗
正式曲名と収録位置のレーベル資料。
- Discogs — Ecstasy, Fantasy & Dreamland ↗
1976年Sunstar原盤、異なるアルバム名。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。