熱帯の映画からこぼれた、甘い主題の影。
Vince TemperaとFranco Bixioが手がけた1974年映画『La preda』の主題。Colombiaで撮影されたDomenico Paolella監督作の音楽は、ラヴ・ストーリーだけでは済まない危うい物語に寄り添う。MIXの短いインタールードとして出会っても、旋律の向こうには映画一本ぶんの光と影が広がっている。
- 発売年
- 1974年
- 国・活動圏
- イタリア
- 参照盤の発売国
- イタリア
- ジャンルの手がかり
- 映画音楽 / ラテン・ラウンジ
- 参照したレコード
- La preda — Cinevox / 7インチ・LP
- 制作・録音年
- 未確認
全スコアの三人連名と本曲の作曲・指揮担当を区別。
三人の名が担う別々の役割
正規再発元Quartet Recordsは、作曲BixioとTempera、指揮Fabio Frizziと明記する。Bixio–Frizzi–Temperaという三人組の表示だけでは見えにくい仕事の分担だ。Tempera本人のディスコグラフィーも1974年のCinevoxシングルを記録する。映画の年を機械的に盤の年へ置くのではなく、音楽家自身の作品表と対応させられる一曲である。 [1] [2]
主題を繰り返す映画音楽
Quartet盤には冒頭の「La Preda」とともに、最後へ別ヴァージョンの主題も置かれる。さらにピアノ・デモをボーナスとして収録したという。完成したオーケストラの曲を、原型の短い発想へ遡って聴ける構成だ。映画の場面ごとに音楽が役割を変えるのと同じく、一つの主題も楽器や長さによって、異なる距離から物語を照らす。 [1]
短い通過にも、物語がある
MIXでは曲の全貌より、次の曲へ渡す表情が先に聞こえることがある。まずその短い場面の気分を覚え、次に主題を通して聴いてみよう。甘く感じた旋律の中に緊張を見つけたり、前後の場面を想像したりできるかもしれない。映像を見ていないからこそ、楽器の配置が作る景色へ耳を澄ます。映画音楽を一曲として選び直すDJの発想も、そこから楽しめる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Quartet Records — La Preda ↗
作曲二名・指揮Frizzi、Colombia撮影、主題別版とデモ。
- Vince Tempera公式 — Discografia ↗
1974年Cinevox7インチの本人作品表。
- Archivio del Cinema Italiano — La preda ↗
1974年検閲記録、監督、音楽二名。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。