失恋の挨拶が、香港のポップスの窓になる。
Betty Chungこと鍾玲玲による「Bye Bye Love」。米国のポップ・ソングが香港の歌手のレパートリーとして生きていたことを、1974年の英語アルバムが伝えてくれる。原曲の知名度を借りる以上に、一人の歌手の選曲として聴きたい。
- 発売年
- 1974年
- 国・活動圏
- 香港
- 参照盤の発売国
- 香港
- ジャンルの手がかり
- English-language Hong Kong Pop
- 参照したレコード
- Betty Chung / EMI Regal SREG-9616
- 制作・録音年
- 未確認
香港録音1974。鍾玲玲/Betty Chung。同名香港EMI盤。
B面の最初にある別れ
この曲はFelice BryantとBoudleaux Bryantの作品。鍾玲玲の同名アルバムではB面の冒頭に置かれ、そのあとにDon McLeanの「And I Love You So」などが続く。A面にはStevie Wonderの「You Are the Sunshine of My Life」、さらに「Our Day Will Come」もある。年代の異なる英語の歌が、一枚の中で自然に同居している。 [1]
翻訳だけではない香港の歌
鍾玲玲のディスコグラフィーをたどると、欧米の曲へ中国語詞をつけた録音と、英語のまま歌った曲の両方が見つかる。たとえば「Sunny」は中国語の「太陽在心頭」として記録され、一方このアルバムは英語曲でまとめられている。「西洋曲のカバー」という一言では見えない、言語を選ぶ自由がある。この歌を、その多言語の活動の一部として聴いてみたい。 [1]
2017年ではなく、1974年の録音
現在の配信には2017年の再発表記もあるが、音源の権利表示は1974年EMI Hong Kong。再発盤も1974年作品として紹介されている。時代をそこへ戻して、まず歌の発音、フレーズの置き方、明るい題名と別れの内容の距離を追ってみよう。米国盤との優劣を決めるより、同じ曲が香港の一枚で担った役割を想像する方が、聴く楽しみは広がる。 [2] [3]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- 所蔵盤に基づく鍾玲玲ディスコグラフィー ↗
SREG-9616、曲順と作者、言語別録音
- Amazon Music:権利者提供情報 ↗
1974 EMI Hong Kong / 2017再発
- YESASIA:Universal EMI再発盤 ↗
1974年アルバムの再発
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。