B面に咲いた、Roger Nicholsの小さな花。
Nina Shawの「Love So Fine」は、1968年1月の英国CBS盤で「Woven in My Soul」の裏面に置かれた。作者はRoger NicholsとTony Asher。大きなヒットの作家としてだけでなく、こんな一枚のB面にも出会える人としてNicholsをたどると、ソフト・ロックの地図はずっと豊かになる。
- 発売年
- 1968年
- 国・活動圏
- イギリス
- 参照盤の発売国
- イギリス
- ジャンルの手がかり
- ソフト・ロック / ノーザン・ソウル
- 参照したレコード
- Woven in My Soul / Love So Fine — CBS / 3239 / 7インチ
- 制作・録音年
- 未確認
原盤のR. Nicholls表記はRoger Nichols、T. AsherはTony Asherへ標準化。
短いクレジットに集まる仕事
原盤資料にはプロデュースEddie Tre-Vett、編曲Rex Morrisの名が並ぶ。歌手、作曲家、作詞家、制作と編曲。それぞれの役割が交わって、一人の名義のレコードができる。旋律の魅力だけで説明を終わらせず、声の周囲をどう整えるかという編曲の働きにも耳を向けたい。同じ歌を別の人が歌った時に変わるものを、具体的に考えられる。 [1]
作者自身が選び直した歌
2025年の『The Roger Nichols Songbook』にもこの録音が収められた。Sonyの発表によれば、濱田髙志がNicholsと八年前から選曲を進めた本人公認の企画である。後年の人気だけでなく、作者が自分の仕事を振り返る視点に本曲も置かれた。無名に近い盤のB面と、長い作家人生をまとめる作品集が、一本の線でつながったことになる。 [2]
Fineという一語の表情
題名の短い肯定を、歌い手がどのくらい確信を持って響かせるかを聴いてみよう。軽く弾ませるのか、言葉を伸ばして確かめるのか。その違いで、幸福の歌も人物像を持つ。次には伴奏が歌の隙間へ何を置くかを追うと、明るさを作るのが声だけでないとわかる。作家名から入った曲を、最後はNina Shawの声として覚えるところまで、ゆっくり楽しみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- 45cat — Nina Shaw CBS3239 ↗
1968年1月26日、作者・制作・編曲の盤資料。
- Sony Music公式 — Roger Nichols公認ソングブック ↗
Nina Shaw版採用、本人との八年の選曲企画。
- Tower Records — Roger Nichols Songbook ↗
Nina Shaw曲のRex Morris編曲表記を照合。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。