診察の合間ではなく、学生の時間で生まれたソウル。
IgG Bandの「I Still Want You」は、医学を学ぶ学生たちのアルバム「Ultra/Sound」に収録された曲。1980年、ナッシュヴィル。音楽の街の中で、医療の道へ進む若者たちが、自分と友人のためのレコードを作った。
- 発売年
- 1980年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ
- ジャンルの手がかり
- ソウル / ファンク / ディスコ
- 参照したレコード
- Ultra/Sound — Infusion Records
- 制作・録音年
- 1980年、Hilltop Recording Studios(ナッシュヴィル)
勉強の重圧から、演奏の場所へ
再発元Kalitaはメンバーへの取材をもとに、Meharry Medical Collegeの学生たちが1979年3月に結成した経緯を伝える。Clifford Beckerは、医学教育の増していく負担を逃し、自分たちと友人を楽しませる場としてバンドを始めたと振り返る。本曲はKendal Fosterの作。各自が曲を持ち寄り、全員で改善していく制作方法だった。 [1]
一緒に学んでも、録音は別々
1980年にナッシュヴィルのHilltop Recording Studiosで録音。多忙な授業の予定に合わせ、それぞれが空いた時間に自分のパートを録ったという。年末に自分たちで製造・販売した盤は、家族や友人、同校の学生へ届いた。卒業後は各地の病院での研修へ分かれ、医師としての仕事のため全員で再び演奏する機会は得られなかったとメンバーは語る。 [1] [2]
青春という言葉を、具体的に聴く
この背景を知ってからは、曲を希少盤という値札だけで眺めたくなくなる。まず歌と伴奏を別々に追い、それらが一つの演奏になる場所を探してみよう。限られた時間を持ち寄るという制作の条件は、聴こえる楽しさと矛盾しない。家族や仲間へ手渡された一枚が、四十年以上後に世界へ開かれた。その距離を思いながら、いま自分の時間を少しだけこの曲に預けたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Kalita Records — The IgG Band: Ultra/Sound ↗
バンドと協働した再発元の本人取材。結成、録音、作者、1980年末発売。
- BeatCaffeine — IgG Band ↗
大学と原盤発売年、復刻の経緯を照合。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。