編曲家の名前が、レコードの表へ出る。
Jean-Claude Petitの「Donato Brass」は、1971年のソロ盤「+35」のB面第三曲。歌手の後ろで音を組み立てる人が、自分の名前の作品を出すとき、何を選ぶのか。編曲家を主人公として聴くための一枚だ。
- 発売年
- 1971年
- 国・活動圏
- フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- オーケストラ・ファンク / ポップス
- 参照したレコード
- +35 — RCA Victor / 440 754
- 制作・録音年
- 未確認
プラス三十五、というアルバム
フランス原盤の品番はRCA Victor440754。曲目には「Soledad」「Angela D.」「Sleeping on the Moon」「Azerbaidjan」「Favellas」などが並び、「Donato Brass」は2分53秒と記録される。曲名だけでも複数の場所や情景を思わせるが、それを実際の録音地と決めつけない。アルバムの中に作った音楽の景色を、一曲ずつ確かめたい。 [1]
声のある曲と、楽器を聴く曲
原盤を紹介するデシネは、本曲をオーケストラル・ファンクとして取り上げる一方、同盤の子どもと歌う「La Leçon de Michette」や、Petit自身のスキャットを含む曲も紹介している。ソロ作品とは、一種類の編成だけを並べることではない。声を使う場面と、楽器の働きへ注意が向く場面を、一枚の中で選び分ける編曲家の仕事として見られる。 [2]
題名のブラスを、耳で探す
まずリズムを追い、次には管楽器の入る位置と、ほかの音との重なりを聴いてみよう。音の数が増えたところだけを盛り上がりと決めず、少なくなる場所にも注意を置きたい。最後に同盤の歌のある曲へ進めば、編成が変わっても残る作り手の好みを探せる。歌手名からレコードを選ぶ習慣に、編曲者名から選ぶ道を一本加えると、まだ知らない盤がぐっと近くなる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Plexus Records — +35 ↗
フランス1971年RCA440754原盤、曲目・時間。
- Dessinee — +35 original ↗
原盤の編曲家ソロ作という文脈、曲ごとの声の使い方。
- 愛媛県立図書館 — レコード目録 ↗
1972年日本盤RCA5017の所蔵。原盤年と区別。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。