スーツケースに、マドリードとブラジルを詰めて。
La Nueva Banda de Santistebanの「The Suitcase」は、スペインの作編曲家Alfonso Santistebanが1971年のアルバム「Sabor a Fresa」に収めた一曲。旅を思わせる題名を、音楽の行き先を考える小さな入口にしたい。
- 発売年
- 1971年
- 国・活動圏
- スペイン
- 参照盤の発売国
- スペイン
- ジャンルの手がかり
- スパニッシュ・ジャズ / ボサノヴァ
- 参照したレコード
- Sabor a Fresa — Belter / 22.535
- 制作・録音年
- 未確認
映画音楽家のブラジルへの視線
Vampisoulの再発解説は、Santistebanをスペインの大衆歌謡に育ち、クラシックの教育を受け、ジャズとブラジル音楽へ傾倒した音楽家として描く。このアルバムにはコプラ、ボサノヴァ、スパゲティ・ウェスタンを連想させる要素が同居する。一つのジャンルを再現するより、自分のいるマドリードから遠い音楽へ手を伸ばす姿として捉えると面白い。 [1]
第五曲からアルバムを開く
原盤はBelterから発売された「Sabor a Fresa」。再発盤の曲目でも「The Suitcase」は第五曲で、前には「Persecución」、後には「Manías de María」が並ぶ。Vampisoul盤には原盤未収録の「Soledad」が追加されているが、本曲は最初からアルバムを構成した曲の一つだ。再発による発見と、1971年の作品の輪郭を分けてたどれる。 [1] [2]
旅先を決めずに聴く
まずは本曲だけを聴き、どの音に異国の気配を感じるかを探してみよう。そのあと題名曲や「Brincadeira」へ戻れば、同じアルバムの中でもブラジルへの近づき方が一様でないことを確かめられる。国籍を一つの音色に結びつけず、作り手が選んだ複数の趣味を追う。Premium Cutsの中で出会った短い一曲が、アルバム全体への切符になる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Vampisoul / Munster — Sabor a Fresa ↗
再発元の解説、原盤Belter1971年、作家の背景。
- Forced Exposure — Sabor a Fresa ↗
収録順と再発の追加曲を照合。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。