ブラジル行きの列車は、フランスの盤から発車する。
Erica et Chiquinhoによる「Chattanooga Choo Choo」。ブラジルの歌を集めた「Brazil 77」の中に、Harry WarrenとMack Gordonのスタンダードが置かれている。地名とジャンルの看板を横切る、その配置そのものが楽しいレコードだ。
- 発売年
- 1976年
- 国・活動圏
- ブラジル / フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- ブラジリアン・ポップ / スタンダード・カバー
- 参照したレコード
- Brazil 77 — Gérard Tournier / GT 69653
- 制作・録音年
- 未確認
BnF刊行年とUFBA掲載のTom Zéディスコグラフィーは1976年。題名の77から1977年へ置換しない。ChinquinhoをChiquinhoへ訂正。
歌う二人と、伴奏するグループ
フランス国立図書館の所蔵記録は、歌をEricaとChiquinho、器楽演奏をLes Show-Rioと明記する。録音担当はF. Perreard、流通はSonopresse、レーベルと品番はGérard Tournier GT69653。誰の名前が歌手で、どこまでが伴奏者なのかを分けて読むと、短いアーティスト表記からは見えなかった制作の集団が浮かび上がる。 [1]
ブラジルの曲の間に、アメリカの歌
同じ盤にはCaetano Velosoの「A Filha da Chiquita Bacana」、Jobimの「Ligia」、Chico Buarqueの「Gota d’Água」などがある。その並びの中で、本曲の作者はWarrenとGordonとして記録される。ブラジルのレパートリーとアメリカのスタンダードを、一枚の作品でどうつなぐか。国の違いを消すというより、違う曲を並べる楽しさへ目を向けたい。 [1]
曲名より先に、声を覚える
まず二人の声がどのように役割を分けるかを探し、そのあとで馴染みの旋律をたどってみよう。ほかの収録曲も続けて聴くと、別の作家の曲へ移っても残る演奏の個性に気づくかもしれない。盤名は「77」だが、図書館の刊行記録は1976年。数字を年と決めつけずレコードを確かめると、作品の小さな意外性にもう一度出会える。題名の列車に、自分の耳で乗ってみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- BnF — Brazil 77 ↗
国立図書館所蔵。1976年刊行、歌手・伴奏者、作者・品番。
- UFBA — Que cidade sonora é essa? ↗
大学リポジトリのTom ZéディスコグラフィーがBrazil77を1976年盤として記録。
- Paradise Records — Brazil 77 ↗
名義Chiquinho Timotéoと2005年フランス再発を照合。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。