アルプスからリオへ、針一本のフライト。
Pierre Cavalliの「Passarinhos」は、スイスの演奏家がブラジルへ向かった耳を、一枚のレコードへ持ち帰った曲。航空会社のための盤という出自を知ると、国から国へ音楽を運ぶという行為が、音そのものと重なって見える。
- 発売年
- 1972年
- 国・活動圏
- スイス
- 参照盤の発売国
- スイス
- ジャンルの手がかり
- ジャズ・ボサ / 航空会社プロモーション音楽
- 参照したレコード
- Jungfraujoch… Rio de Janeiro — Tell Record International
- 制作・録音年
- 未確認
1972年は参照する広告用LP。2014復刻には別編集・未発表曲も含むためアルバム全体を同録音と扱わない。
1972年の旅するレコード
WFMUの現物を用いた番組曲目は、本曲を1972年の「Jungfraujoch… Rio de Janeiro」、Tell Record International盤に対応させる。Sonoramaの復刻解説も、Cavalliの録音の一部が航空会社の宣伝用LPに使われたことを説明する。一般の新譜棚だけを探していては見落とす、企業の広報というレコードの居場所だ。 [1] [2]
実際の旅から、録音の構想へ
復刻元によればCavalliは1968年にブラジルへ渡り一年滞在し、帰国後、その音楽的な印象を伝える録音へ取り組んだ。Angel Pocho GattiやBruno Spoerriの編成と重なる仕事があり、残された音源は2014年に再整理される。復刻の「Possarinhos」という綴りと、元の「Passarinhos」の揺れも残す。新しい編集盤の発売を、この曲の最初の年へ移さない。 [2]
目的地より、移動の仕方を聴く
ギターの旋律だけでなく、その前後を声や伴奏がどう埋めるかを追ってみよう。旅の音楽を背景に流す一回と、短いフレーズの受け渡しを数える一回を分けると面白い。Brasa Brasilへ進めば、ブラジルのレパートリーがフランスで別の形になる例へ。地名から入っても、最後には人と人の音楽のやり取りへたどり着く。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- WFMU — Friendly Persuasion2026年9月11日 ↗
Passarinhos、1972年原盤、TellRecordInternational。
- Sonorama公式 — Uma Vitamina Faz Favor ↗
本人アーカイヴからの復刻、1968年訪伯、広告盤制作背景、2014再編集。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。