運命の歌に、ハープの指先で触れる。
Tadao Hayashiこと林忠男の「Kapalaran」は、フィリピンの歌をハープへ迎えたレパートリー。日本の奏者という入口から、現地のポピュラー音楽へ耳が開く。言葉の意味を運ぶ声がなくても、旋律が人の記憶をつなげることを考えたくなる。
- 発売年
- 1982年
- 国・活動圏
- 日本 / フィリピンで活動
- 参照盤の発売国
- フィリピン
- ジャンルの手がかり
- ハープ / OPMインストゥルメンタル
- 参照したレコード
- Finger Trip 3 — Alpha / ALP3432
- 制作・録音年
- 未確認
1982年参照原盤。複数盤の具体的テイク照合は残る。
Finger Trip 3の冒頭へ
参照する「Finger Trip 3」は1982年のフィリピン盤。原盤番号ALP3432は現物店目録でも確認でき、曲目資料は「Kapalaran」を第一曲に置く。2001年の「A Tribute to Tadao Hayashi」にも同曲があるが、その発売表示を原録音年にしない。後の「OPM Special」にも題名があるため、複数の収録盤を混同しないように読む。 [1] [2] [3]
日本の楽器奏者が、現地の歌を選ぶ
原盤の曲目には「Bato sa Buhangin」「Pamulinawen」「Dahil Sa’yo」なども並ぶ。本曲だけを珍しい一曲として取り出すより、現地で知られる歌をまとめて演奏する企画として眺めたい。原盤クレジット資料は本曲の編曲にAmado Triviñoを記す。作者の旋律と編曲、実際に鳴らす楽器の役割を分けると、歌が新しい形へ移る過程が見えてくる。 [1] [3]
指が動いた後に、何が残るか
メロディーを一度覚えたら、低い弦が拍を支える場所と、高い弦が旋律を受け持つ場所へ耳を動かそう。速い指の動きだけでなく、音が重なる時間にも表情がある。Henry Rubioのアルパへ進めば、別の国の歌がハープ系の楽器へ渡る例へ。同じ弦の仲間でも、曲と演奏の文化が違うところを楽しみたい。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Discogs — Finger Trip3原盤 ↗
1982年、曲順、AmadoTriviño編曲。
- Diskunion — ALP3432現物 ↗
フィリピン原盤番号。
- My OPM LP Collection — Tadao Hayashi ↗
各アルバムの曲順、複数盤収録の区別。
- PolyEast提供 — Tribute配信 ↗
2001年の後発盤と曲目。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。