声だけでなく、声が流れる道まで作る。
April SetとPecomboの共演曲は「Scat Scream」ではなく「Scat Stream」。叫びよりも流れ。その一語を直すだけで、鈴木雅尭が用意した声の遊び場が見えてくる。
- 発売年
- 2010年
- 国・活動圏
- 日本
- 参照盤の発売国
- 日本
- ジャンルの手がかり
- Scat / Club Jazz
- 参照したレコード
- Under Paris Skies/Scat Stream(Unchantable Records, UCT-008)
- 制作・録音年
- 未確認
正式発売日2010年を採用。MIX独自の先行収録・エディットを含む可能性の有無は未照合。
南佳孝の歌と、ペコンボのスキャット
確認できる最初の正式発売は2010年11月3日の7インチ。A面で南佳孝を迎え「Under Paris Skies」をカヴァーし、B面にPecomboとのオリジナル「Scat Stream」を置いた。発売元のOrange Recordsと販売店のデータが、曲名、日付、品番UCT-008で一致する。言葉のあるスタンダードと、音節の運動を前へ出す曲。7インチ一枚を裏返すだけで、声の役割が変わる組み合わせだ。 [1] [2]
Fairgroundへ続いた流れ
翌2011年のアルバム『Fairground』にも本曲は入った。参加歌手の鈴木桃子が自身の公式サイトに記す紹介では、これはApril Setのフル・アルバムであり、Pecomboのほか伊集加代、猫沢エミ、ブーゲンビレーアら多くの歌い手が参加した作品として説明される。単発のスキャット企画から眺めるだけでなく、異なる声を次々と招くアルバムの一場面として捉えると、鈴木の選曲と制作を繋ぐ感覚が分かる。 [3]
音節が次の曲を呼び込むまで
販売店は本曲をスピード感のあるスキャット曲として紹介している。歌詞を追う習慣をいったん休み、子音の鋭さと母音の長さを聴いてみよう。短いフレーズが繰り返されるたび、伴奏の同じ拍が違って感じられるかもしれない。声が旋律を歌うだけでなく、打楽器のように曲の輪郭を描く。その働きに焦点を合わせ、MIXの中で次の曲へ渡る瞬間まで楽しみたい。レコードを選ぶ人が、声を使って新しい接続点を作った一曲だ。 [2] [4]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Orange Records:公式発売案内 ↗
2010/11/3 UCT008、両面とゲストの正確な表記。
- Tower Records:7インチ ↗
最初の正式発売日とUnchantable Records、両面曲目。
- 鈴木桃子公式:参加作品 ↗
Fairground全曲、April Setと参加歌手の制作背景。
- TICRO MARKET:2010年原盤 ↗
Pecombo参加のスキャット曲、UCT008。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。