88という未来を名乗って、1979年の東京へ。
セルジオ・メンデス&ブラジル’88の「Magic Lady」。ボサノヴァの過去だけで語れない、70年代末の国際派ポップ職人としてのメンデスに出会う曲だ。
- 発売年
- 1979年
- 国・活動圏
- ブラジル / アメリカ
- 参照盤の発売国
- アメリカ / 日本
- ジャンルの手がかり
- ブラジリアン・ポップ / ソウル
- 参照したレコード
- Magic Lady(Elektra, 6E-214)/日本語版:Summer Champion/Magic Lady(Alfa, ALR-1007)
- 制作・録音年
- 未確認
英語版と日本語版が存在する。MIX収録の言語版を未照合のため、特定版のみの音の断定は避けた。
東京の舞台で歌われたマジック
1979年7月7日号Billboardは、第8回東京音楽祭の写真特集にメンデス&ブラジル’88を掲載。「Magic Lady」を演奏する姿を、ブラジルとアメリカのリズムやムードを結ぶグループとして紹介している。同じページにはリタ・クーリッジ、アル・ジャロウ、ドナ・サマー、大橋純子らも登場。曲はレコードの溝だけでなく、こうした国際的な歌のショーケースでも生きていた。 [1]
作曲者の輪と、音色を整える人
アルバムの曲別クレジットでは、メンデス、マイケル・センベロ、ジーン・リーズが作者として並ぶ。プロデュースと編曲はメンデス。本曲にはオスカー・カストロ・ネヴィスのアコースティック・ギターと弦の編曲、トム・スコットのサックスも記載されている。ブラジルの音楽家と米スタジオ人脈の接点は抽象的な宣伝文句ではなく、こうした具体的な役割分担にある。 [2] [3]
言葉の違う二つの入口
1979年の日本盤シングルでは「Summer Champion」の裏面に、日本語で歌われる「Magic Lady」も発売された。英語版と日本語版では、同じ旋律のどこへ言葉のアクセントが落ちるかを比べる楽しみがある。ブラジルらしさを打楽器の有無だけで決めず、声、ギター、管楽器がフレーズを受け渡す位置を追ってみたい。未来の年号を掲げるバンド名とは対照的に、その音楽は東京を含む1979年の現在へ、軽やかに接続していた。 [2] [4]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Billboard 1979年7月7日号:東京音楽祭 ↗
第8回東京音楽祭でMagic Ladyを演奏する写真と解説。
- Sessiondays:原盤クレジット ↗
曲別作家、Oscar Castro Neves/Tom Scott、本曲の弦編曲。
- Bonnie Bowden公式:ディスコグラフィー ↗
参加歌手本人によるMagic Lady、Elektra、日本版、1979年の記録。
- HIP TANK RECORDS:日本盤シングル ↗
1979年、日本語版Magic LadyとSummer Championのカップリング。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。