英語の題をほどくと、ポーランドの歌が現れる。
「Today I Don’t Know Who He Is」と紹介されるこの曲の原題は「Dziś nie wiem, kto to jest」。Maria Koterbskaが歌うポーランド語の作品だ。英語のタイトルから海外ヒットのカバーを想像した耳を、まず地元の作家たちへ向け直したい。
- 発売年
- 1972年
- 国・活動圏
- ポーランド
- 参照盤の発売国
- ポーランド
- ジャンルの手がかり
- ポーリッシュ・ポップ / スウィング
- 参照したレコード
- Maria Koterbska — Polskie Nagrania Muza / XL 0800・SXL 0800
- 制作・録音年
- 未確認
Today I Don’t Know Who He Isへ英題修正。原題併記推奨。CD00も同じ英訳題の収録。
題名を訳しても、作者は変わらない
作曲はRoman Orłow、作詞はAndrzej Bianusz。英語表記はポーランド語題の意味を伝えるもので、英語曲の原題と見なす根拠にはならない。音源を探すときには原題が有効な鍵になる。MIXを通じて外国の歌に出会う楽しさには、聞き慣れない名前を一つずつ読み解く時間も含まれている。資料の崩れた「Todaj」は「Today」へ修正する。 [1] [2]
1972年のアルバム、その三曲目
本曲はPolskie Nagrania Muzaの歌手名を冠したLPで、A面三曲目に収録される。盤番号はモノラルXL 0800、ステレオSXL 0800。盤を扱う資料は発売を1972年とし、翌年の新聞にもアルバム評が残っている。後年の編集盤の曲名だけでなく、当時のアルバムの一曲として置き直せるのがうれしい。流通した場所と時代を、具体的な盤番号がつないでくれる。 [2] [3]
知らない言葉を、リズムから迎える
まず意味を急いで追わず、歌い出しの言葉が伴奏のどこに着地するかを聞いてみよう。題名を知ったあとでは、声の抑揚に対する想像も少し変わる。ただし抑揚から歌詞の内容を断定はしない。Nina Lizellの「Sunny」のように耳なじみのある曲と続けるなら、知っているメロディーを頼る聴き方と、初めての歌に声のリズムから入る聴き方を行き来できる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
ほかの収録先
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Wywrota — Dziś nie wiem kto to jest ↗
原題とRoman Orłow、Andrzej Bianuszの作者情報。
- Winyle Online — Maria Koterbska 1972 ↗
1972年LPと曲順。
- Głos Wielkopolski — 1973年新聞 ↗
SXL0800のアルバムを紹介する同時代資料。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。