昨日より今日。海を渡った声が、その一言を大きくする。
ウィルマ・リーディングの「More Today Than Yesterday」は1974年の英国Pye盤から。豪州ケアンズ出身の歌手が、米国ポップスを国際的なステージで磨いた声へ引き寄せる。
- 発売年
- 1974年
- 国・活動圏
- オーストラリア
- 参照盤の発売国
- イギリス
- ジャンルの手がかり
- ソウル / ポップ
- 参照したレコード
- Take a Closer Look at Wilma Reading(Pye, NSPL 18434)
- 制作・録音年
- 未確認
B面はこの歌から始まる
『Take a Closer Look』のB面冒頭に置かれた本曲は、Patrick Uptonが書き、Spiral Starecaseで知られる曲のカヴァーだ。アルバムにはスティーヴィー・ワンダーの曲、マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルの曲なども並ぶ。Barrie Guardの編曲・制作で、異なる作者の歌を一人の声のアルバムにした。面を返した瞬間にこの曲を聴かせる配置にも、盤の後半を再び立ち上げる役割が感じられる。 [1] [2]
ケアンズから世界の舞台へ
オーストラリアの国立映像音声アーカイブNFSAは、リーディングの国際的な活動を紹介し、ケアンズの音楽一家に育った歌手と記す。英国の人と誤認されやすいが、豪州の先住民文化とも繋がる出自を持つ人だった。SBSの本人への取材には、1973年にロンドンの『Show Boat』へ出演した姿も残る。1974年の盤は、無名歌手の偶然の一曲ではなく、すでに海外の舞台で働いていた表現者の仕事なのだ。 [3] [4]
昨日と今日の、わずかな差を聴く
この歌の題名は大げさな永遠を宣言せず、毎日の比較で愛を語る。だから一節ごとに声の勢いがどう加わるか、同じ言葉が戻ってきたときにどう聞こえるかを追ってみたい。サビだけを待つより、そこへ至る短い句の区切りを聴く。明るい旋律が好みなら一度通して口ずさみ、次は声を支える伴奏へ耳を移せばよい。聴き慣れたメロディーがあるからこそ、歌手が一つずつ言葉に与える重みを見つけやすい。 [1] [2]
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Creative Spirits:Wilma Reading盤目録 ↗
1974年発売、B面冒頭、アルバム全曲。
- Discogs:Take a Closer Look At ↗
Pye NSPL18434、Barrie Guard編曲・制作、作家表記。
- NFSA:I Only Came to Say Goodbye ↗
出身、家族、海外中心の活動を国立アーカイブで照合。
- SBS NITV:本人取材 ↗
1973年ロンドンShow Boatと海外のキャリア。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。