二分足らずの歌が、何十年も旅をする。
Dr. Severinoの「Olhou pra mim」は短い録音だが、その旅は長い。ブラジルのP.A.T.盤からPremium CutsのMIXへ、そしてNicola Conteの「Viagem」へ。同じ一曲が違う選曲者に発見され、別の聴き手へ渡されてきた。
- 発売年
- 未確定
- 国・活動圏
- ブラジル
- 参照盤の発売国
- ブラジル
- ジャンルの手がかり
- ボサノヴァ / 小編成ヴォーカル
- 参照したレコード
- Subversom — Dr. Severino e Conjunto / P.A.T. / LP-306
- 制作・録音年
- 未確認
初出年は未確定。1966年と1968年の資料があり、収録曲の成立年との整合も未了のため断定を保留。2013年は再発年。
小さな盤から、小さな編成を探す
参照盤は「Subversom」、P.A.T.のLP-306。名義はDr. Severino e Conjuntoで、後の編集盤ではConjunto SubversomあるいはSubversonとも表記される。曲順には本曲と「What’s New」「The Look of Love」などが並ぶ。ブラジルの歌と英米のスタンダードを分けないその選曲から、小編成の演奏家が同時代のレパートリーを自分たちの棚に迎えたことがわかる。 [1] [2]
Nicola Conteが次の旅先を用意した
2013年、Far Out Recordingsの「Nicola Conte presents Viagem 5」は、本曲を1分53秒の録音として収録した。レーベルが並べたのはNeyde Fraga、Breno Sauer Quarteto、Pedrinho Mattar Trioなど。名前の知名度より、隣り合う曲がつくる気分を重視する選曲は、Premium Cutsの聴き方とも通じる。二つの編集盤を地図にして、知らなかった演奏家を一人ずつ訪ねられる。 [3]
短さを、忙しさにしない
終わるのが早い曲ほど、主役の歌だけを追っていると細部を通り過ぎてしまう。最初に声、次に合間の伴奏、最後に一曲のまとまりを聴く三周を試したい。短い録音なら、その三周も気軽だ。同じMIXの「B.C. Air」へ続ければ、昔の小編成の歌からDJによる制作へ、聴くための音楽とつなぐための音楽の境目も行き来できる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Discogs — Subversom ↗
P.A.T.原盤と本曲。1966年表記は他の収録曲と年代整合の再確認を残す。
- Groovie Records — Subversom ↗
P.A.T.LP306、曲順、英米のレパートリー。
- Far Out Recordings — Viagem5 ↗
正規再発元、2013年、演奏名義、1分53秒。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。