デトロイトの声を、ストックホルムで拾う。
「Band of Gold」の大ヒットより前、Freda Payneはスウェーデンでジャズのアルバムを残していた。「More」はその1965年の「Freda Payne in Stockholm」に収録。歌手の物語をアメリカのチャートだけで追うと、こんな寄り道が抜け落ちる。
- 発売年
- 1965年
- 国・活動圏
- アメリカ
- 参照盤の発売国
- スウェーデン
- ジャンルの手がかり
- ヴォーカル・ジャズ / 映画歌曲
- 参照したレコード
- Freda Payne in Stockholm — Sonet / SLP-49
- 制作・録音年
- 未確認
1965年はスウェーデン盤の初出。1971年の米国盤や後年配信とは区別。
海を渡った、初期の一枚
オリジナルは1965年のSonet SLP-49。アメリカのUSA Recordsから出た盤は1971年の再発なので、ここでは早いスウェーデン盤の年を付した。曲目には「Bluesette」「On Broadway」「Who Can I Turn To」も並ぶ。後年のソウル・スターという看板を一度外すと、ジャズと同時代のポップスを行き来する歌手の選曲が見えてくる。 [1] [2]
欧州ツアーの地図に残る声
JazzTimesのインタビューは、Payneがスウェーデンで録音したこのアルバムと、Toots Thielemansが自身の「Bluesette」に参加したことを紹介する。「More」一曲への彼の参加を示す情報ではないが、アルバムが生まれた人のつながりはわかる。国外での仕事は単なる遠征のおまけではなく、歌手の別の面がレコードになる機会でもあった。 [3]
「もっと」の先を、急がずに
映画からスタンダードへ広がった「More」は、旋律を知っている人にも聴き直す余地がある。歌の長い線を一息で追うのか、短い言葉ごとの表情を拾うのか、二つの聴き方を試してみたい。同じ棚のSergio Franchi版を並べれば、同じ題名でも歌い手が想定する舞台の広さは違って感じられるだろう。ヒット前の一曲から、Payneのキャリアを逆向きに歩いてみよう。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Discogs — Freda Payne in Stockholm ↗
SonetSLP-49、1965年、スウェーデン盤。
- Soul Express — Freda Payne discography ↗
More、1965年原盤と1971年米国再発。
- JazzTimes — Freda Payne Coming Back to Jazz ↗
本人インタビュー。録音とBluesetteへのToots参加。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。