影にも、三拍子の歩幅がある。
Jack Diévalの「Valse pour une ombre」は、題名にすでに短い映画を隠している。「影のためのワルツ」と読める一曲が収まるのは、Chappellの映像用音楽集。大きな物語を説明するのでなく、その手前の気分をつくるための音楽だ。
- 発売年
- 1968年
- 国・活動圏
- フランス
- 参照盤の発売国
- フランス
- ジャンルの手がかり
- ライブラリー・ミュージック / ワルツ
- 参照したレコード
- Dance and Mood Music Vol. 5 — Chappell / DMM 305
- 制作・録音年
- 未確認
1968年の原盤年を権利元で確認。2025年はデジタル再配信年。
1968年の盤を、いまのカタログで読む
権利元Universal Production MusicはDMM 305を1968年のアナログ作品と説明し、デジタル化したChappell Vaultsの一覧に収録する。演奏名義はJack Diévalのピアノと大編成楽団。2025年という配信日は、古い盤が新しい仕事を始めた日であり、演奏が生まれた年ではない。 [1]
一分四十四秒で、場面を受け渡す
現行カタログに掲載される長さは1分44秒。Diéval本人の名が作曲者にあり、同じ盤には「L’Heure bleue」や「Les Jardins de Cannes」なども並ぶ。曲の題名と短い尺は、映像の作り手が状況に合わせて選ぶための手がかりにもなる。ジャズ奏者のレコードを、用途から眺め直すと別の輪郭が現れる。 [1] [2]
画面のないワルツを踊らせる
三拍子を心の中で数え、旋律の終わりが次の一歩と重なるかを待ってみたい。題名の影を人物の影と考えるか、過ぎた時間の比喩と考えるかで、浮かぶ場面も変わる。同じライブラリーの「Dazzle」と並べれば、声を使う音楽とピアノを前面に置く音楽が、想像力へ違う働きかけをすることも楽しめる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
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出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- Universal Production Music — DMM 305 ↗
権利元。1968年原盤、演奏名義・曲目・尺。
- Apple Music — Jack Dieval ↗
DMM 305に含まれる各曲と現行配信。
- Copyright record — Valse pour une ombre ↗
Jack Diéval作品として1968年登録された資料。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。