「遺言」は、二人の巨匠のB面に。
「Testamento」を手がかりにレコードを開くと、Paul MauriatとErlon Chavesが一枚を分け合っている。知名度の大きいフランスの楽団だけを追っていたら、盤を裏返した先のブラジルの編曲家を見逃してしまう。
- 発売年
- 1973年
- 国・活動圏
- ブラジル
- 参照盤の発売国
- ブラジル
- ジャンルの手がかり
- ブラジリアン・オーケストラ / MPB
- 参照したレコード
- As 10 Canções Medalha de Ouro — Paul Mauriat / Erlon Chaves / Mercury・Philips / 6300.084
- 制作・録音年
- 未確認
原盤目録と同一品番盤の1973年を採用。タイトル等に見える1972は選曲年と発売年を区別。録音日は未確認。
片面ずつの顔合わせ
1973年の「As 10 Canções Medalha de Ouro」は、IMMuBの記録ではA面5曲がPaul Mauriat、B面5曲がErlon Chaves。「Testamento」は最後の曲で、作者はToquinhoとVinícius de Moraesとなる。二人の連名だからといって、この一曲を共同演奏と説明するのは早い。曲ごとの演奏名義を確かめることで、Chavesの仕事として聴けるようになる。 [1]
四十人の声をまとめた人
Chavesはピアニスト、編曲家、指揮者として活動。ブラジル音楽辞典には、1970年の国際歌謡祭でJorge Benを支えた40人のコーラスを指揮し、その集団がBanda Venenoへつながった経緯が記される。盤全体を動かす感覚は、スターの後ろで支える仕事からも育つ。本曲を、名曲を飾る伴奏だけでなく、音楽監督の選択が見える演奏として開きたい。 [2]
曲の骨格と、編曲の仕事
題名の「遺言」だけで重い曲だと決めず、主旋律が誰に渡され、どの場面で厚みが変わるかを追ってみよう。同じ棚にはChavesの「I Can't Stop Dancing」もある。レパートリーの違いを越えて、編曲家が曲を扱う方法を比較できる。Paul Mauriatの「La Fête」へ進めば、この一枚に並んだ二人を別の角度から再会させられる。
聴き方の提案は、この曲を楽しむための鑑賞ガイドです。
関連曲を、棚の中から。
出典と資料メモ
年は確認できた最も早い発売年を採用。活動国と盤の発売国、再発年は分けて記録しています。
- IMMuB — As 10 Canções Medalha de Ouro ↗
1973年、6300.084、A/B面の演奏者、本曲の作者。
- Dicionário Cravo Albin — Erlon Chaves ↗
活動略歴、Banda Veneno、40人のコーラス。
- Discogs — Paul Mauriat / Erlon Chaves ↗
1973年の同一品番盤。
資料確認日 2026-10-26 · 解説は確認資料の範囲で更新します。