補強H4 — 消費税を分けた仕入返品の講義・例題
補強H4 — 消費税を分けた仕入返品をオリジナル解説・例題・演習で学ぶ。日商簿記3級、2026年度範囲。
日商簿記3級 / 2026年度範囲(2027年3月31日まで) / オリジナル教材
返品では本体だけでなく仮払消費税も戻す
この章は三分法・税抜方式を使います。商品の仕入時に本体を仕入、消費税を仮払消費税へ分けて記帳しているので、仕入返品では両方を減らします。仮払消費税は資産の減少として貸方です。
税込額で返品額が示されたら、問題で指定した率に従い本体と税額へ分解します。以下の10%は設問の計算条件で、現行税法一般や税率判定・インボイスの取扱いを説明するものではありません。端数は生じません。
未決済なら買掛金を減らし、支払済みなら実際の返金を記録
まだ買掛金が残っている商品の返品は、その税込額だけ買掛金を減らします。一方、買掛金をすべて支払った後の返品で即時に返金されたなら、現預金が増えます。決済済みで0の買掛金を再び減らしてはいけません。
この章では返金待ち・相殺待ちなどの別条件は扱いません。元の決済状態と今回の返金有無を明示した問題だけに限定します。
例題
未払い仕入を返品する
税抜20,000円、消費税2,000円の商品を掛けで仕入れ、仕入20,000・仮払消費税2,000/買掛金22,000と記帳済み。未決済のまま税抜5,000円分を返品した。税率は10%。
解き方と答え
- 返品本体5,000、税額500、税込返品額5,500。
- 借方 買掛金5,500/貸方 仕入5,000・仮払消費税500。
仕入返品は本体と税額をともに戻し、未払い債務を税込額で減らす。
支払済み仕入を返品し、返金を受ける
税抜12,000円、消費税1,200円の仕入を税抜方式で記帳し、買掛金13,200円は全額支払済み。その後税抜2,000円分を返品し、税込返金2,200円が直ちに普通預金へ入金された。税率10%。
解き方と答え
- 返品本体2,000、税額200、返金2,200。
- 借方 普通預金2,200/貸方 仕入2,000・仮払消費税200。
仕入・仮払消費税の戻しは同じでも、決済済みなので借方は買掛金でなく普通預金。
間違えやすいところ
- 売上返品の仮受消費税と、仕入返品の仮払消費税を混同しない。
- 元の債務を支払済みなのに買掛金を減らさない。
採点と記録にはJavaScriptを使います。配点はこの教材独自のものです。
